来季導入MARKER Griffon 13 IDについて

MARKER Griffon 13 ID + ARMADA AR7
センター後2cm の”かなり攻めた”位置に金具がセットされた.
まだ使ってないけど,問題なくvulcanで使えそう.TLT6も,おそらく大丈夫.

いろいろ相談に乗ってくれありがとう みきやさん@TRUNKBASE

1,最も軽いATブーツ用アルペンビンディング

昨年の記事で,「軽量なLord S.P. があればいいのにな」と書いたのだが,そのリクエストに答えるかのように,MarkerからGriffon 13 IDというビンディングがリリースされた.今期はLookも,WTR(Walk To Ride)というsalomonと同じ規格でATブーツ(Alpen Touring Boots)で履けるアルペンビンディング作ったらしい.Marker制のものはISO 9523の規格で作られている筈だが,WTRとの互換性や整合性は不明である.

要するに,ATブーツを使用する人が増え,メーカー側は,ATブーツでも履くことができるアルペンビンディングの開発を進めてきたということである.2つ 前のシーズン(?)にMarker Lord S.P.とSalomon STH2 WTR がリリースされたと記憶している.今年は,SalomonのSTH2 WTR シリーズのバリエーションが増え,Lookからもリリースされ,MarkerもGriffon IDを投入してきた.Lookのビンディングは自分は使ったことはないが,Lookのターンテーブル式じゃないとダメという人も一定数いると思うので,選択の幅が増えたことはとても良いことだと思う.

2017-18シーズンのビンディングの重さを調べてみた.Salomonのみブレーキ幅が不明だが,ブレーキ幅の違いによる重量差は,高々10〜20g程度である.(Lord S.P.の110mmブレーキのカタログ重量は1200gであり,90mmブレーキとの差は10gであることがその根拠)

Salomon STH2 WTR 16  (1,220g)
Salomon STH2 WTR 13  (1,145g)
Look SPX 12 Dual WTR B90 (1,110g)
Look Pivot 14 DUAL WTR B95 (1,145g)
Marker Lord S.P. 90mm (1,190g)
Marker Griffon16 ID 90mm (995g)
Marker Griffon13 ID 90mm (945g)

 

2,Griffon13 ID + Vulcanの重量

おそらく構造上の違いで,軽さという面ではMarkerが圧倒的だった.(Lord S.P.)→(Griffon 13 ID)の変更で,片足245gの計量化になる.これは載せ替えるしかない!!!ということで,下の写真のようなセッティングになった.

使用するブーツは,使いはじめて3シーズン目となるDynafit vulcanである.vulcanについては,これまでもあまり言及してこなかったのだが,本当に素晴らしいブーツである.ここ2シーズン,バックカントリーも,パウダーも,パークでもこのブーツを使っているが,全てにおいてバランスがいい唯一無二のギアであると思う.DynafitからはKhionという新構造のFree Turingブーツもリリースされ,Vulcanが廃止になるのではないかという心配があったようだが,2016-17シーズン以降もなくさない方針のようである().ぜひとも,そうしてもらいたい.

結果として,Marker Griffon13 ID (945g) + Dynafit Vulcan (1,682g) となり,トータルでかなり軽量な組み合わせとなった.

 

3,パーク板の重量

こうなってくると,板の重さも気になってくる.ARMADA AR7 181cm の重さは,2040gと少々重めである(EVOのデータベースより).他のパーク板で,軽いだろうと思ってFactionのCT1.0の重さを調べてみると1940g @ 176cmと意外にもAR7と同じくらい重かった.その他,調べた中ではLineのTom Wallisch Pro が1802 g/ski (178 cm)で比較的軽かった.

ARMADA AR7 – 2040g @ 181cm
ARMADA AR7 – 1919 @ 176cm
Faction CT1.0 – 1940g @ 176cm
K2 Sight – 1914g @ 179cm
Atomic Punx 1865g @ 182cm
Salomon NFX 1840g@176cm
Line Tom Wallisch Pro – 1802g @ 178cm

パーク板が(BC用の板と比較して)重めになるのは,2.5mの厚いエッジ等,耐久性を重視した作りになっているから,であると思われる.軽さよりもトップからテールにかけてのフレックス,およびバランスを重視しているというのも理由のかもしれない.

軟らかい板は個人的に好みではないし,壊れやすい板は嫌なので,これ以上の計量化は難しいだろう.短い板を使うという方法もあるが,ワンサイズ短いものを選んでも高々100g程度しか違わない.180cmオーバーは,ちょっとしたこだわりでもあるので,板の重さはあまり考えないことにする.(昔はみんな2mの板履いてたんだぜ...云々)

参考1:http://www.evo.com/guides/alpine-and-backcountry-ski-weights
参考2;http://www.tetongravity.com/forums/showthread.php/231045-Fri-Flyt-SFI-overview

補足:板の全体重量の重い軽いだけで,良し悪しを判断できないということも注意したい.AR7は確かに重めなのだが,足元のキャンバー部分がサンドイッチ構造,テールとトップがキャップ構造になっていて,ウェイトが中心に集められている.安定性が高く,スィングウェイトが軽い構造であると言える.

 

 4,Griffon 13 IDの調整(ヒール側)

本題のGriffon IDである.TRUNKBASEにて,ブーツに適合するかどうか事前に試してもらって,その上で金具の取り付けをやってもらった.ToeピースにあるSOLE IDの紋章が,今シーズンのGriffon IDである目印となる.

Vulcanは,厳密にはISO 9523規格のブーツではないので,この種のセッティングはあくまで,自己の責任において行う部分である.踵の所にBeast用の金具もあるのだが,それなりに適合するようである.ただし,履く時(履こうとしてい位置決めをする時)のヒールの収まりが若干悪く,踵の位置がずれないように,注意する必要がありそうだ.

下の写真は,前圧が正しくかかっている状態を示している.調整ネジの頭が,飛び出たり引っ込んだりせずに,フラットになるようになるのが正しい調整位置になる.(これ重要)

 

5,Griffon 13 IDの調整(Toe側)

SOLE IDのロゴの下に調整ネジがあり,時計回りでToeの下のプレートが下がり,逆に回すとプレートが上がる構造になっている.挟んだ紙が,「少し抵抗があるけど引き抜くことができる程度」にToeの下のプレートの高さを調整する.問題なく調整できた.

 

6,実験「TLT6は適合するのか?」

以前からやりたいと思っていた.「TLT6でパークライディング」という野望が実現するだろうか.TLT6は1210g (CRインナー)という驚異的な軽さなので,ビンディングの軽量化と合わて,245g+380g=625g(両足でなんと1.25kg)の計量化なのである.実際のところはVulcanがあまりにも素晴らしいブーツなので,TLT6を使う機会があまり無く,ごり押しで無理矢理にでもTLT6を使う場面を作りたいという事情もある.

重要なのでもう一度書いておくが,TLT6は全くもってISO 9523規格のブーツではない(vulcanよりもさらに形状が特異である)ため,この種のセッティングは自己責任である.幸いにも,踵の部分にはBeast用の蹄鉄が打たれ,十分な広さのコバの広さが確保されているため,ヒール側のホールドは問題なさそうだ.一方で,TLT6のToeの形状は,通常のATブーツとは少し異なっていて,コバのスペースが狭く,無造作にビンディングに合わせると,Toeの位置がずれる可能性がある.Toeの収まりが悪いので,vulcanの時よりも,さらに慎重にビンディングにブーツを入れてやる必要がありそうだ.手で合わせて押し込んだ時の感想なので,実使用でどうなるか,雪の上でやってみたいと思う.とにかく,何とか正常にホールドする状態にはなるようだ.

しかし,Toe下の調整をやってみると,前述の〝挟んだ紙が,少し抵抗があるけど引き抜くことができる程度” の調整ができないことが分かった,一番下げた状態でも,紙が噛んでしまって紙を引き抜くことができない.

Toeのコバの形状というよりはSoleの厚さの問題のようである.vulcanが多少使い古されている一方で,TLT6は,ほぼ新品状態なため,この違いが生まれているだけかもしれない.TLT6も,もう少し使い込めば,つま先側のSoleが削れて,いい感じに調整できるようになるのではないかと思う.アスファルトを歩いたり,場合によっては,当たっている部分(Toeの金具の直下から1センチ後ろあたり)を削ってもいいかもしれない.紙を挟んでいる下のプレートはスライドするし,力を加えるとブーツが横にずれて正常に開放することも確認済みなので,そのままでも問題はなさそうだ....今のところ,そういう結論にしておく.

 

7,実際に使用してみて

実際に使ってみてからこのチャプターを書きます.

Griffon 13 ID + vulcan : 問題なさそうな気がする

Griffon 13 ID + TLT6 :  問題があるかもしれないけど,使うことはできそうな気がする.

 

8,まとめ

推奨されたセッティングではないが,Marker Griffon 13 ID + Dynafit Vulcan または,Dynafit TLT6 の組み合わせが使用できる状態になった.Lord S.P.の時よりも,片足245g軽くなり,TLT6を使えば,片足625gの軽量化である.

開放値の正確さは保証されたものではないが,解放の機能という面では,特に問題なさそうだ.個人的には「問題なく使える」と判断した.ビンディングにブーツを入れる時に,ズレないように若干の慎重さが求められる可能性があり,この辺は,実際に使ってみてから,改めてこの部分に追記することにする.

 

おわり

あなたはブレーキ派?リーシュ派?

スキーのBindingの話「その2」である (「その1」はこちら

書こうと思ったけど,もう,ほとんど結論が出ているような気がする.

「登るならリーシュ,ゲレンデならブレーキ」

                                     以上

 

はじめに

スキーには,ブレーキというモノが付いている.スキーが外れた際,バネで金属のブレーキが突き出て雪に食い込み,スキーがストップする機構のことだ.ゲレンデで使うスキーには100%付いている.これがないと,スキーがミサイルのように飛んで行ってしまうので,危ないのである.

山スキーの場合,ブレーキを付けない場合が多く,その代わりにスキーに紐(リーシュコード)を付けてブーツに結び,流れないようにする.

DynafitのTLT Bindingの場合,ブレーキの重さは122g程度(片方)と言われている.ビンディング全体の重さが531g(片方:TLT Radical STの場合)であることを考えると,“かなり重い” というわけである.

当然,「外した方がいいよね」となる.しかし,海外のサイトを見てみると,ブレーキを付けて登っている人が結構多い気がした.それに,RadicalのST/FTのブレーキ無しモデルが無い事から,もしかしたらブレーキを付けておくのが,世の主流なのかも? と思って,調べてみた.

 

一般のコミュニティーを覗いてみると

Dynafitでブレーキって付けてる?
http://www.tetongravity.com/forums/showthread.php/217419-Dynafit-with-without-brakes

・今はブレーキ使ってるけど,登りから下りの転換の時に板をロストしないようにリーシュ付けるので,今後,ブレーキは外そうと思ってる.
・雪崩にあった時や,外れて顔に当たったりして危ないのでリーシュは使ってない,下りに転換する時に流さないように注意すればいい.春夏の氷河を滑るときはリーシュ使う.
・滑降モードの時しかブレーキが効かないので,(リーシュ無しの場合)スキーを外すときに,滑降モードになっているかどうか,いつも気にしていなければならない.基本的にDynafitのブレーキシステムでは,スキーをロストすることに神経を使うことを必要とする.
・ブレーキレスでツアーに行くことは(使い慣れたリーシュつけるなら)それは大した問題ではない.リゾートスキーなら,ステップインしやすいし,ブレーキありの利点は大きいのでは?
・自分はブレーキレス派です.BCの深雪でスキーをロストしたら見つけるの難しい.それにブレーキがヒールセッティングの邪魔をする(satoruj7′s notice: ブレーキを押して回転させなければならないため?) リゾートスキーなら,ブレーキをつけるのが便利かもしれないけど.自分は,Dynafitのリーシュは使っていない.細いコードをtoeピースにループさせて,G3のテレマーク用リーシュを
ブーツのバックルにつけ,toeピースのループにクリップさせている.
・何年か前にブレーキを使うのをやめました.ブレーキつけると重くなるから.B&Dのクリップワイヤーリーシュを使ってる.パウダーを滑るときは何もつけない (satoruj7′s notice: B&DはTLTのアクセサリなどを作ってるガレージメーカー)

云々

やっぱり登りメインの人はブレーキなど使わないみたいだ.

 

プロガイドの意見

これは,丁寧に書かれた文で,参考になった.ただしプロの人の場合.

Are Backcountry Brakes & Leashes Necessary?
(山ガイドJoe Stockの場合)
http://www.spadout.com/a/are-backcountry-brakes-leashes-necessary/

流してしまったスキーが人にぶつかって(切り裂いて)危ないから,ゲレンデでブレーキかリーシュを付けるのは当然のことだ.
山スキーで問題になるのは,流してしまったスキーが1000フィート下っての谷底に落ちるか雪の塊に突き刺さることだろう.問題は,その後パウダースノーの中をスキーを失った状態で,進んでいかなければならないということだ.

スキーが暴走しないようにブレーキを付けることは手軽だ.だがその重さが問題だ.G3 ONYXのブレーキは9.7ozある.Dynafit TLTのブレーキも8.6ozあり,これらの重さが足に加わる. 背中の1オンスは足に付くとポンド相当である などと言われている???(As they say: an ounce on your back is a pound on your foot) (satoruj7′s notice: 足に付いた重さが16倍くらい重く感じるという意味だと思われる)

スキーリーシュは,より軽くするための手軽な代替手段だ.スキーとブーツを繋ぐ紐なので超軽量にできる.G3 Plastic Ski Leash (0.7 oz)や,simple like the Black Diamond Ski Leash (1.6 oz),またはheavy like the G3 Metal Ski Leash (2.7 oz)などがある.特にB&DのSki & Board leash (3 oz) はコイル状のケーブルを持ちクリッピングを外さないで取り外すことができる.(satoruj7′s notice: また出てきた!B&Dのリーシュ

ただリーシュにも問題点はある.強力なリーシュは,トマホークのように自分の周りをスキーが舞うし,雪崩の中ではアンカーになってデブリの中に埋まってしまう.

リーシュとブレーキはバックカントリーで本当に必要ですか?私は ガイド仲間とよく議論する.なぜ我々がThongリーシュを選択るのかも.

Thongリーシュはビンディングのストリングループとブーツのストリングループで,これらを小さなbinerで接続する.普段はこのループを使わないが軽いから付けておいても問題ない.硬い雪や深いパウダーの時,このループを接続する.
(satoruj7′s notice: 革紐?!でブーツとビンディングにループを作っておいて,これらをBinerで接続するってことみたいだ.要は こんな感じらしい ループとループを接続するやり方とちょっと違うけど似た感じだと言ってる )

-中略-

スーパーで売られているmini biner は,スキーを繋ぎとめるのに十分な強度を持っている.重要なのは50ポンドの付加でこのシステムの一部が壊れるようにすることだ.いろいろ試してほしい.

結局,機能と効果,安全性のトレードオフだ.ブレーキもリーシュもThongリーシュも有効だが,私は95%の時間はどれも使ってない. 残りの5%の時間にThongリーシュがスキーを飛ばしてしまうことを防いでくれている.

 

よくわからない部分も多いが,なんとなくわかった.

 

自分としては

ブレーキなし&リーシュで 2シーズン滑ってみてそれで問題がないので,Dynafitのブレーキも外したまま,2度とつけることはないだろうと思っている.

ブレーキを付けたくない理由

  • 重い
  • TLTはWalkモードにするとブレーキが効かなくなるし,ブレーキでスキーが止まらない斜面は普通にあるので,山でリーシュを付けないのは不安 → リーシュ付けるならブレーキは不要
  • Dynafitのブレーキは脱着が容易ではない → 外したら最後,2度と付けることはないだろう

 

リーシュの問題点について

  • 跳ね返ってきて顔に当たったりすると言われている.実際にキッカーでクラッシュしたこともあるが,普通は板の方が体よりも下に滑って行くので,相当,変な転び方をしなければ問題ないのではないかと思う.G3 ONYX純正のリーシュは(ちょうど前述のB&Dのリーシュとそっくりなのだが),いい感じに伸びる(そしてちゃんと元に戻る)ので,扱いやすい.それに切れる心配も無く,GOODだった,ただし少し重い気がするけど.
  • 雪崩に巻き込まれた時,アンカーになって危ないと言われている.Joe Stock氏の言うように切れやすいリーシュを用意しておくしかない気がする.ただし,50ポンドで切れるリーシュは,クラッシュして板が外れたときに運が悪ければ切れてしまう可能性もあるのではないかと思う.ここはもう,トレードオフと考えるしかないのだが,雪崩に巻き込まれている時点で,リーシュがどうこうという問題ではない気がする.そういう斜面は絶対に避けなければいけない.特に素人は.

 

その他

  •  Dynafit TLT Radical ST/FT のブレーキを,勝手に外してもいいのだろうか?(パフォーマンスや強度に影響は無いのだろうか) という疑問は解消できなった. ぜひメーカーの人に聞いてみたい.なぜブレーキレスのラインアップが無いのだろうか?ということも.

 

結論

TLTはせっかく軽いのにブレーキを付けるのは勿体無いし,システムとしてもイマイチ
リーシュの方が軽くできるし,機能も満たしている.
雪崩の危険がある場所では切れやすいリーシュという方法もある.

以上

 

11月12日 追記

2012年-2013年モデルのDynafit Radical ST / FT は、仕様が変更になり、

ブレーキを外すことができません

http://www.wildsnow.com/8470/radical-dynafit-brake-removal/
http://www.tetongravity.com/forums … Dynafit-Radical-130-Brake-Removal

現在調査中

  • 物理的には外すことが可能 (ただしヒールのマウントを完全に外す必要がある)
  • Anti-twistの機能がブレーキについてるので、ブレーキを外すと「歩行モードの時、勝手に滑降モードになってしまう問題」が生じる

Dynafitユーザーのコミュニティーも騒然としている様子です。

 

個人的には

 「こんな蟹みたいなの付けて登りたくないんだけどっ!」

と叫びたいです。

 

しばらくは、そのままにして、様子を見ることにしました  

B&Dが20gくらいのAnti-twistアタッチメントを作ってくれると信じています (それはまだありません)

 

 

Dynafit TLT Radical (Vertical) STとFTの違いは?

スキーのBindingの話「その1」である

はじめに

ここ数年,山スキーの道具は飛躍的な進歩を遂げている.
その中核にあるのがDynafit社が開発したTech Bindingシステムである.

なにそれ ↓これ
http://www.youtu.be/4r1omu39GMg

 

ワタクシ,TLT導入します

スキーで山を登るようになってから3シーズン目になる.

★2009年 アルパイントレッカーで山を歩いてみる
★2010年 Genius+ONYX のセットを入手
★2011年 Genius+ONYX でONYXのヒールピースを破壊

そして★2012年 今年はG3社 ONYX を離脱して
Dynafit社のTLTビンディング Radicalに乗り換えることを決心した

今思えば,最初からTLTにしておけばよかったと思う.
しかし,当時の感覚から言えば,ファットスキーにTLTをつけることは
かなりの心理的な抵抗があった.

しかし,時は流れ,今はそれが普通になった.

既にTLT付けてるGenius乗りがいること→la gaya scienza
そして,去年ちょっとだけ借りてその軽さに感動した“sporten flayer”の重量が Vector GlideのGeniusと同じくらい(計ってないけどおそらく2.3~2.4kgくらい)だったという事実を知ったのが決定打になった.

本当は,GeniusにDynafit Radical Speed を付けたかったのだけど,SpeedとST/FTでは破壊強度に違いがある(アクタスの人)ということだったので,FTかSTにすることにした.

STかFTか? まだ迷ってる

STの方が軽いので,STにしたいとは思う.
ただ,FTにしなかったことを後悔することになるかもしれない.

 

本題:Dynafit TLT Radical (Vertical) STとFTの違いは?

スペックから考察する.

その違い(利点)

FT

  • フロントピースとリアピースをつなぐプレートが付いている.
  • →ブーツ下の部分の板のしなりが強くなる.
  • 開放値(DIN)が最大12(STは最大10)

ST

  • 68g(片足)軽い
  • 1万円ほど安い

 

自分は,今のところはSTを選択する可能性がかなり高い

STの方がいい理由

  • 軽い

FTじゃなくていい理由

  • Geniusの板を見るとプレートなど不要だと確信できる.
    これは間違いないと思う
  • 開放値10以上は,使わないとは言い切れないが本来であれば使わない
    激しい滑りで板が外れることは織り込み済みだが,
    その滑りで足や膝がダメージを受けることは絶対にあってはならないから

 

 

日本語の情報は少ないが,海外のコミュニティーでは
何度か議論されているようだ.
(ただし,2007年-2008年の話題なのでVertical FT/ST の話)

(原文)http://www.14ers.com/phpBB3/viewtopic.php?f=4&t=27887

・STとFTの違いは単にリテンションスプリングの強さの違い
その開放値が必要かどうか,ただそれだけ
・バックカントリーでは前十字靱帯の損傷が深刻だということを忘れるな.Toeピースのロックは開放値と関係ないので,板を外すとヤバイ地形だと確信できる時だけロックせよ
(satoruj7′s notice : つまり,無理に高い開放値にするとヤバイよってこと?)
・FTのスプリングは硬く,ワッシャーが入っている. 設定した開放値よりも0.5高い設定が,本来の開放値に近い気がするので, 10か11を使いたければFTがいいのでは? あとはマージンが必要かどうか.しかし,これだけは言っておくが,DukeやBaronのように滑ることはできないよ.リゾートスキーでFTとSTのいろんな部分を壊してしまった.だから今年はリゾートスキーではBaronを使う予定
(satoruj7′s notice : Duke/BaronはMarker社のツアービンディング)
・30ftのキッカーをスイッチで飛べるようにデザインされているって言ってたような気が...
・↑ 重心がぶれず真ん中に乗ったままソフトランディングできないとしたら,180や540はやめておいた方がいい
・270や450や630のスイッチランディングなど話題にしてないぜ.軽さが重要だろ?10時間の登りの後, Humboldtの頂上から2800フィート降下するんだから.ワイルドだろぅ.Hardな登りやってないから軽さに注目しないんだろう.
・ブレーキ壊れたし スイッチランディングでc-crampが壊れた hogehoge
(satoruj7′s notice : もはや何言ってるかよくわからず,とにかくパーク野郎と山野郎の話が噛み合ってないが,楽しんでいるようだ)
・STとFT両方持ってるがSTはジャンプターンの時に誤開放した.FTだったら(誤開放は)起らなかったんじゃないだろうか.どっちにしても板を落下させられない状況では無開放モードにするけどね
(satoruj7′s notice: no-fall terrain とか must-not-fall situation とかの表現が,ちょくちょく出てくるけど,“板を落としちゃダメな地形/状況” みたいな意味?)

 

(原文)http://www.tetongravity.com/forums/showthread.php/214207-Dynafit-FT-vs-ST-Why-the-huge-difference

・STとFTの耐久性は同じ.プレートは耐久性に何も関係が無い.DIN10以上が必要でないならST
・STとFTの重量はそれほど変わらないよ.

 

satoruj7の個人的な考えとしては

ゲレンデ使用のスキーでは壊れることが普通にあるようだ. が壊れたらその時はその時だ.やっぱりキッカーとか飛ぶのはあまり適していないだろう(多少は飛ぶつもりだけど).1月中旬に毎年やらなければならない“横倉チャレンジ” (自然コブ耐久レース)がいいテストになるだろうと思っている.

 

DynafitのTLTビンディングについて.もっと知りたければ ↓にいろいろと書いてある.
http://www.wildsnow.com/bindings/dynafit-backcountry-skiing-bindings/

 

STにするかFTにするかは.もう少し悩んでから今月中に石井スポーツに注文しに行く予定.

今年も大きな出費

Dynafit TLT Speed Radical + Dynafit TLT Radical ST or FT
で10万円コースか...まあ,今年は,がんばって抑えた方だ.
ONYXを売れば多少は足しになるだろうし.

 

次回は   “あなたはブレーキ派?リーシュ派?” について考察します.

 

それではまた