雪山出没2018

2017-18シーズンの経過報告 (随時更新)

XX月XX日 場所(滞在時間)/コメント (使用した板)

2017年

11月26日 夏油(7h)/スキー場でシーズンイン.B2,B3をすべり倒す.雪多め.(Genius)
11月29日 KSP(2h)/オフトレ,角レールに苦戦
12月2日 QUEST(2.5h)/ランディングの練習
11月6日 KSP(2h)/左からのリップライドをやってみる with しゅうへい君
12月10日 QUEST(2.5h)/1と5のランディング練習.ひろみくんの神アドバイスで5の軸修正.
12月13日 QUEST夜(2.5h)/雪降ってるけどマット.すごいスピードで壁に激突するエキサイティングな遊び.
12月20日 SV夜(2.5h)/今年もバレーがホーム.まずは“滑り”の練習から.(AR7)
12月27日 SV夜(2.5h)/気温 -7 ℃ で寒い.ひたすらスイッチ(AR7)
12月30日 すみかわ(4h)/いいコンディションでリフト下を攻める with SAZABI.マッシュで盛大に尻もち(Genius)
12月31日 SV(3h)/祝ゴーゴーカレー出店@SV ジブ&フリーラン(AR7)

2018年
1月3日 SV夜(2h)/視界10m 吹雪,コブとジブ,pole 90cmではコブ厳しい (AR7)
1月4日 SV(3h)/スイッチ練習とジブ,コース脇のちょっと深いところで遊ぶ(AR7)
1月6日 すみかわ(5h)/あとみリフト下 with たけつぐ氏 (Cordova)
1月7日 SV(2.5h)/ 軽く流す.気温上がって雪がゴリゴリ with mute職人,たくみさん(AR7)
1月10日 SV夜(2h)/コブとジブ with パイセン  コース脇に軽い雪溜まり (AR7)
1月13日 SV(4h)/パークが整備された.上の2連と下の3連ダウンレール. (AR7)
1月18日 SV夜(2h)/雨.ゴリゴリの氷のコンディションでターンの練習.(Cordova)
1月20日 SV(4h)/パークを流す.カーブボックスが登場.うまく入れず.(AR7)
1月21日 SV(4h)/パークを流す.1からのsw0,レールでスイッチアップ.完成度はいまいち(AR7)
1月27日 ジュネス(4h)/スティープ派合宿1日目.深雪.前転でGoproをロスト withたけつぐ,サザビー(Genius)
1月28日 ジュネス(7h)/スティープ派合宿2日目.朝から深雪.M16も参戦.リフト下とモールと沢.(Genius)
1月29日 ジュネス(4h)/スティープ派合宿3日目.最終日まで深い雪.午後から重くなり終了(Genius)
1月31日 SV夜(2h)/6人くらいで滑る.コルドバでキッカーとスイッチ(Cordova)
2月4日 SV(5h)/ 初がけBF.1本目ノール落ち.2本目オーバー.ランディング見えず(AR7)
2月7日 SV夜(2h)/ 雪面・ガチガチのためストレートジャンプでグラブの練習(AR7)

XX月XX日 場所(滞在時間)/コメント (使用した板)
予定
水曜日19時~22時 スプリングバレーナイター
1月27日-29日 ジュネス合宿
5月xx日~5月xx日  天元台合宿

まとめ

 板  回数
Cordova  ★★★
Genius  ★★★★★
Yeti
Response
AR7  ★★★★★★★★★★
★★

 

 場所  回数
BC
SVナイター  ★★★★★★★
SV  ★★★★★★★
ジュネス  ★★★
すみかわ  ★★
その他  ★

 

 遊び方  回数
BC
深雪  ★★★★★
パーク  ★★★★★★★★★★
★☆
コブ  ★☆
その他  ★★★

 

今年使う板

  • Vectorglide Genius + Dynafit Radical ST :深雪用ファット
  • Vectorglide Cordova + Dynafit Beast16 : メイン機
  • Ski Logic Yeti + Dynafit Radical Speed : 超軽量ツアー装備1
  • Movement Response + Dynafit Radical Speed : 超軽量ツアー装備2
  • ARMADA AR7 + Marker Griffon13 ID : パーク(ジブ)用
  • Vectorglide – MAKE FUTURE :奥様用

 

板を選ぶ基準(上から適用)

  • パークで遊ぶ → AR7
  • 雪が多い (12月~3月) → Genius
  • ラッセルありの登りで機動力を優先(主に11月~3月) → Yeti
  • 雪が少なく,機動力を優先 (主に4月~6月)→ Response
  • 上記以外 → Cordova

 

略称:
SV=スプリングバレー 泉高原スキー場
すみかわ=すみかわスノーパーク
ジュネス=ジュネス栗駒スキー場
夏油=夏油高原スキー場

JxJ=黒伏高原スノーパークジャングルジャングル
えぼし=みやぎ蔵王えぼしスキー場
鬼首=オニコウベスキー場
下倉=下倉スキー場
安比=安比高原スキー場
天元台=天元台高原スキー場
BC=バックカントリー

 

以上

2017 TBO vol.2

TRUNKBASE OPEN vol.2 に参加してきました.
先日, 山形県東根市に移転してリニューアルオープンしたばかりの
スキーショップTRUNKBASE主催のイベントです.

オープンクラス(達人の部)とチャレンジクラス(一般人の部)があり,
私は昨年のリベンジで チャレンジにエントリー
“ちゃんと着る!” を心に誓い 2位いただきました.

LINEのヘッドバンドがレトロでいい感じです.
GWはこれ着けて天元台を滑ります.

 

東北では数少ないスキーヤーズイベントなので,
来年も開催されることを願っています!

 

関連動画とリンク

TRUNKBASE
カメラマン加藤久範さん 

higashine88localさんの全部入り動画
https://youtu.be/pgt0TZ5kbl8 

springvalley1080さんの決勝戦の様子
https://youtu.be/ipM0WusDCrI

Jorge Ben e Toquinho – Carolina Bela

手の骨折記録

2017年1月22日14時頃
スプリングバレーの2連キッカーの1個目
スイッチ180でバランス崩し,さらに
不運にもオーバーしてフラット地点まで飛び,
足から着地をしたものの,衝撃に耐えられず,
板が両方外れ,前方向に転倒した.

「左第1中手骨 粉砕骨折」

顔面も,多少打ったけど,手でガードしたからか,ヘルメットとゴーグルに守られたためか,唇の内側が切れたのと,少し腫れたくらいで済んだ.

キッカーは,ミスが怪我に直結する.もっと大きな怪我になる可能性だってあった.「骨折はだいたい治るから問題無し」みたいに考えてるわけではないのだけど,「大変なことにならなくてラッキーだった」と自分では思っている.職場や家族には,面倒,心配をかけてしまったので,そこは反省しなければならないのだけど.

結論

今回のやつは,慎重になれば回避できた.
①自分ができることを把握する.
②チャレンジする時は分解して練習して焦らずにやる

骨折は痛いけど,高度な医療行為によって骨は完治する.
(手術すると治りが早いことが多いようだ).
固定する期間が長いため,関節が固まり筋力も低下する.
骨が治った後,機能回復のため,固定していた期間の1倍~2倍ほどリハビリが必要.

ということで,骨折の記録を残す.

1,受傷

午後のキッカー整備が終わって1本目
整備前とは明らかにリップの形が違っていて,噴き上がった
フラットまで飛んで着地の衝撃で板が外れ,前方に投げ出された.

整備でリップの形が変わったということを予測できていれば,おそらく回避できたのだ.整備後にチェックしていれば...そして,バレーの2連のランディングが短いという危険性をもっと意識していれば,回避できたに違いない.危険予測ができなかったから,怪我をしてしまったのだ.これが,最も重要な今回の結論の一つである.

クラッシュした直後,外れた板を回収しようとすると,
左手で板持てない,「痛ってぇ~!」と声に出してしまう.

レストハウスまで降り,グローブを外すとかなり腫れていて内出血.専門家が見たら,一発で折れてると分かるのだろうけど,初めてなのでそうは思わず,脱臼かな,と思った.しかし,突き指にしては痛すぎるので,病院に行くことにした.心配して付き添ってくれたかとぅさんとNおさんに板を車まで運んでもらい,なんとか帰宅.MT車のシフトチェンジが地獄だったけど,無事に家に帰れた.

2,診断

休日診療の整形外科に着いたのは15時過ぎで,診療時間内にギリギリ間に合った.腫れているところを触り,エコーで骨の段差が見えるのを確認して,一瞬で「折れてるねー」という診断だった.直ぐにレントゲンを撮る.

折れ方が複雑で一般的ではなかったようで,粉砕骨折と診断される,手を専門に診る先生への紹介状を書いてもらい,湿布と痛み止めの薬をもらって帰宅.
休日診療の看護師さん曰く,「今日はスキー・スノボの方がたくさん来ましたよ」と,「この時期が来たか,,」という,そういう感じなんだとか...

その夜はとりあえずアイシングを続け,翌日,病院に行く.
昨日撮影したレントゲンの写真を見て,先生

「うわ,激しいねぇ」

転位(骨がズレてくっつく)の可能性があるため,
ピンニングの手術を実施するという診断.
手術は3日後.

腫れと内出血がすごいが,動かさなければそれほど痛くはない.親指以外の指で,パソコンのキーを打つことくらいは可能だったので,仕事はできる.ただし,内出血があるので,できるだけ手を上げておかなければならない.寝る時に,温めないように,かつ,手を上げておくのは大変だった.手術の日まで,家にいる時はアイシングを続ける.

3,手術

朝8:30に受付をして,指示されるままに,手術着に着替え,手を洗い手術台に横になる.首の根元の肩のあたりに麻酔の注射を行い,手術が開始される.

腕から手にかけての麻酔だが,麻酔が完全に効く前に手術が開始される.骨折中の親指を引っ張られて痛い.痛そうにしている様子を診て,麻酔を追加された.その後は,痛さはほぼなくなったが,手の感覚は少し残っていて,何かを刺されるような感覚や,ドリルのウィーーーーーーンといいう音と骨への振動.恐怖に耐えながら待つ. 先生が「まだ動くなぁー,もう1本入れるか」という声が聞こえ,皮膚がチクッとする感覚とドリルの音が聞こえて,手術は終了した.

ずいぶん長い間,耐えていたように思ったのだが,手術終了時に,聞こえた「4分??秒です」という声がきっと手術にかかった時間のことを言っていたのだろう.1.2mmのピン3本で無事に固定されたという説明を受けた.

骨が細かく割れていたため,根元の関節と指先側の大きな骨を串刺しにして,固定できたらしい.手首の骨を台座にして親指がバーベキュー状態のイメージ.感覚が無い腕を三角巾で吊り下げて帰宅.

4,麻酔が切れたら

歯医者以外での麻酔は初めてだった.熱を持った蛇みたいなのを持たされているような変な感じで,肩から先は感覚はなく,肩のあたりも痺れている.手術終わったら寝ようと思っていたけど,結局眠ることもできずにベッドの背もたれに寄りかかったまま,夜まで特に何をするでもなく,過ごすことになった.

手術から12時間経過しだんだん腕の感覚が戻ってきた.麻酔が切れた時にメチャクチャ痛いのかもしれない.それが今回のケガを通して一番の恐怖だった.皮膚を通って,骨と関節まで3本の針金が貫通してるのを考えただけで痛い.しかし,麻酔が切れてきても,思っていたほどは痛くはなかった.完全に麻酔が切れる前に,念のため痛み止め 座薬を使って就寝.

次の朝,手をずっと踏まれているような重い痛みはあるものの,激痛というわけでは無いことに安心した.痛み止めの薬と感染症予防の抗生剤を飲み,タクシーで病院に行った.消毒とレントゲンで状態を確認して帰宅.午後は家で過ごす.時間はあるが,何かやろうというテンションにはならない.重い痛みのせいだろうか.かといって,眠るという感じでもない.

手術後3日~4日は,激しい痛みではないものの,ズーンという重苦しい痛みがあった.手術当日と翌日は会社を休み,その後,土曜と日曜の合計4日間を休んだ.痛みが消えてきたのは5日目くらいからだった.5日目からは仕事をできるくらいに(精神的にも)回復した.

5,利き手が使えない生活

週に2回,消毒のため通院する.皮膚の上から骨を貫通してピンが刺さっているため,手を濡らすのも厳禁.風呂に入るときは手をビニールで覆い,手を濡らさないようにして入る.日々の生活の中で,両手を使う作業というのは非常に多い.服の脱ぎ着,お金の支払い,ドアの開け閉め,歯磨き,タオルを絞る.ペットボトルのふたを開ける.食事.車の運転など,どれをとっても,いままでと同じやり方ではできない.
文字も書けないが,パソコンが使えるので,なんとか仕事はできる状態だった.ただし夕方になると無理をして動かした手が痛くなる.

その後,痛みは徐々に取れていき1週間経つ頃には,手を動かさなければ痛くない状態には回復した.しかし,さらにその後2週間くらいは,手の甲と手のひらが内出血で紫色だった.

6,ピン抜去

ピンニングで串刺し状態になってから3週間後のレントゲンで,これくらいくっついていればピンを抜くことができるけど(ただし,何か持ったりぶつけたりしたらズレるよ)どうする?と聞かれる.心の準備が出来ていなくて「えっ!?」と固まってしまい.結局「それじゃ,来週にしますか」ということになった.冷静に考えれば,ピンを早めに抜いておいた方が直りが早いはずなので「抜いてください」と即答できたのだろうけど.

3週目を過ぎると骨折した部分を押しても痛くなくなった.親指の第1関節と第2関節関節を動かすように言われたため,動かすが,ピンで固定されている皮膚が引っ張られて流血.関節がものすごく硬くなっている.やはりピンを早めに抜いてもらうべきだったのかも.

手術から4週目,遂に3本のピンから解放される.

ピンは(噂通り)麻酔なしでペンチで抜くのだった.

想像すると怖いのだけれど,実際には全然痛くなかった.ただし,抜いた後,血が出て,1ヶ月ぶりにフリーになった関節のあたりが痛かった.それも24時間ほど経過すると痛みが消えた.残るはピンの穴が修復されるのを待つことと,曲がらなくなった関節を動かすリハビリテーションである.

 

7,リハビリ

4週目にピンを抜いてから3日後の診察で,傷が塞がったことを確認して,やっと手を洗ったりできるようになった.ただし,持っていいのは500gまで,約1ヶ月動かしていなかった関節はがっちり固まって動かなくなっていた.握力もかなり低下している.車のキーのドアオープンのボタンが押せないレベルである.

ピンを抜いてから2週間目まで,表面の皮膚と関節周りのマッサージを続けた.押すと痛いけど我慢してマッサージを続ける.次第に痛みが消えていき,少しづつ物を持てるようになる.手術から6週間目の診察3月10日で,骨は完成,残りは機能回復のためのリハビリだが,自分でやることして,すべての治療は終了となった.

関節が元の感じに戻るまで,あと1ヶ月ほどかかりそうだけど,次第に良くなるだろう.
それまでの間,ノーストックで頑張ることにする.

8,怪我をしない(リスクを下げる)ために

①自分ができることを把握する.
やったことがない動きは,基本的にできないと思うべき,それ以上はすべてリスクになる.

②チャレンジする時は分解して練習して焦らずチャレンジ
今回で言えば,スイッチのスピードコントロールと,リップを見続けること,この2点が出来ていなかった.もっと地道にスイッチライディングからやるべきだった.

おわり

雪山出没2017

2016-17シーズンの経過報告 (随時更新)

XX月XX日 場所(滞在時間)/コメント (使用した板)

2016年

12月4日 姥ヶ岳BC(7h)/快晴,姥ヶ岳の東面を1本とリフト下を1本(Yeti)
12月14日 SV(4h)/SVオープン日,初日なのにワイドBOX置いてあるナイス,積雪はそこそこ(AR7)
12月17日 SVナイター(0.5h)/ナイターは強風だったため3本で切り上げ(AR7)
12月18日 SV(4h)/4Sメンバーで,まだ狭いコースを高速で流す.滑らないナローBOXが追加されてた(AR7)
12月23日 JxJ(4h)/ペアリフトしか動いていない.ハイクアップでキッカーとワイドボックス(AR7)
12月25日 SV(4h)/クリッパーAの半分だけしか開いていない.スイッチ練習したいけど人多すぎ(AR7)
12月30日 夏油(7h)/雪が降ったところへ遠征.今季初のファットスキー.軽い雪(Genius)

2017年

1月1日 SV(4h)/雪がまだ少ないクリッパーAコースのみを滑る.(AR7)
1月2日 SV(4h)/気温が高く重くてしめった雪.4Sメンバーキッカーを熱望するも雪降らず(AR7)
1月4日 SV(3h)/午後から夕方まで。コース狭いし、土出てるし、人多いし、雨降ってくるし(AR7)
1月7日 蔵王(6h)/たけつぐ先生と蔵王修行。横倉の壁はブッシュ地獄。中央まで上がると雪が軽い(Genius)
1月8日 蔵王(6h)/蔵王2日目、雪まったく降らず。中央のコブを滑るも、雲に巻かれ何も見えず下山(Cordova)
1月9日 蔵王(6h)/蔵王3日目、雪が降ったので横倉を攻めるが、激重湿雪でギブアップ.雪が固い時にGeniusで急斜面は地獄.そして、そういう時にCordovaは本当に頼れる板だとわかった(Genius→Cordova)
1月10日 SV(3h)/荒れたガリガリのバーン、丁寧に滑る練習に時間を使う(AR7)
1月15日 ジュネス(5h)/初めて行った.40度斜面ヤバい.おもしろい.寒波が来たらまた行きたい(Genius)
1月16日 SV(4h)/バレーで初キッカー.スイッチ初トライ.見え方がまったく違う.慣れるまで時間かかりそう。(AR7)
1月18日 SVナイター(3h)/2連でスイッチ練習できるようになってきた.3まで回せるが,ミスると膝にダメージ.(AR7)
1月22日 SV(2h)/整備後2連で飛びすぎフラットでこける、左第1中手骨粉砕骨折で全治5週間(AR7)
3月1日 SVナイター(2h)/復帰、ただしストック持てない.転んだらヤバいので整地を流す(AR7)
3月8日 SVナイター(2h)/骨がほぼ治ったが、強度不足のためキッカーはストレートのみ(AR7)
3月12日 SV(3h)/骨は完全回復、指の関節がまだ固いが、ノーストックには慣れてきた(AR7)
3月19日 SV(6h)/久々に1日滑った.今季初のビッグキッカー.(AR7)
3月20日 SVナイター(2h)/バレーのナイター営業最終日.ミニキッカーで怪我している少年がいてパト呼んだ(AR7)
3月25日 SV(3h)/調子よくないため午前中のみ(AR7)
4月1日 SV(2h)/明日のイベントのために,ジブがすべて撤去されている(AR7)
4月2日 SV(6h)/EXTREAM SENDAIのジャムセッションに出場.予選で敗退(AR7)
4月8日 SV(2h)/2本だけ滑って,骨折中のNさんの車を回収.(AR7)
4月15日 JxJ(2h)/TBOの公式練習10:00~12:00 リフト回しでペア上キッカーの下見(AR7)
4月16日 JxJ(6h)/TBO vol.2に参加.一般人の部で入賞! 一年間、頑張った甲斐があった(AR7)
4月16日 JxJ(6h)/TBO vol.2に参加.一般人の部で入賞! 一年間、頑張った甲斐があった(AR7)
4月30日 天元台(5h)/ドクロT先生とコブ練習1日目.コルドバ190cm長すぎ&ビンディング割れた(cordova)
5月1日 天元台(2h)/190cmの板に順応できた.雨と霧で2時間しか滑れず(cordova)
5月2日 西吾妻BC(5h)/リフト回数券で西吾妻~西大巓をハイキング(cordova)
5月3日 天元台(5h)/コブ練習最終日.ビデオで撮りながら地味に練習.(cordova)
5月5日 夏油(4h)/軽量板で高速滑走を試す(Response)
5月5日 笙ヶ岳BC(4h)/ガスに追われながらも第1峰からドロップ(Response)

XX月XX日 場所(滞在時間)/コメント (使用した板)
予定
水曜日19時~21時 スプリングバレーナイター
1月7日-9日 横倉の壁合宿
4月30日~5日3  天元台合宿

まとめ

 板  回数
Cordova ★★★★★☆
Genius ★★★☆
Yeti
Response ★★
AR7 ★★★★★★★★★★
★★★★★★★★★

 

 場所  回数
BC ★★★
下倉
SVナイター ★★★★★★
SV ★★★★★★★★★★
JxJ ★★★
その他 ★★★★★★★★

 

 遊び方  回数
BC ★★★
深雪 ★★★
パーク ★★★★★★★★★★
★★★★
コブ ★★★★
その他 ★★★★★★★

 

今年使う板

  • Vectorglide Genius + Dynafit Radical ST :深雪用ファット
  • Vectorglide Cordova + Dynafit Beast16 : メイン機
  • Ski Logic Yeti + Dynafit Radical Speed : 超軽量ツアー装備1
  • Movement Response + Dynafit Radical Speed : 超軽量ツアー装備2
  • ARMADA AR7 + Marker Griffon13 ID : パーク(ジブ)用
  • Vectorglide – MAKE FUTURE :奥様用

板を選ぶ基準(上から適用)

  • パークで遊ぶ → AR7
  • 雪が多い (12月~3月) → Genius
  • ラッセルありの登りで機動力を優先(主に11月~3月) → Yeti
  • 雪が少なく,機動力を優先 (主に4月~6月)→ Response
  • 上記以外 → Cordova

 

略称:
SV=スプリングバレー 泉高原スキー場
えぼし=みやぎ蔵王えぼしスキー場
すみかわ=すみかわスノーパーク
JxJ=黒伏高原スノーパークジャングルジャングル
鬼首=オニコウベスキー場
下倉=下倉スキー場
安比=安比高原スキー場
夏油=夏油高原スキー場
ジュネス=ジュネス栗駒スキー場
天元台=天元台高原スキー場
BC=バックカントリースキー

 

以上

来季導入MARKER Griffon 13 IDについて

MARKER Griffon 13 ID + ARMADA AR7
センター後2cm の”かなり攻めた”位置に金具がセットされた.
まだ使ってないけど,問題なくvulcanで使えそう.TLT6も,おそらく大丈夫.

いろいろ相談に乗ってくれありがとう みきやさん@TRUNKBASE

1,最も軽いATブーツ用アルペンビンディング

昨年の記事で,「軽量なLord S.P. があればいいのにな」と書いたのだが,そのリクエストに答えるかのように,MarkerからGriffon 13 IDというビンディングがリリースされた.今期はLookも,WTR(Walk To Ride)というsalomonと同じ規格でATブーツ(Alpen Touring Boots)で履けるアルペンビンディング作ったらしい.Marker制のものはISO 9523の規格で作られている筈だが,WTRとの互換性や整合性は不明である.

要するに,ATブーツを使用する人が増え,メーカー側は,ATブーツでも履くことができるアルペンビンディングの開発を進めてきたということである.2つ 前のシーズン(?)にMarker Lord S.P.とSalomon STH2 WTR がリリースされたと記憶している.今年は,SalomonのSTH2 WTR シリーズのバリエーションが増え,Lookからもリリースされ,MarkerもGriffon IDを投入してきた.Lookのビンディングは自分は使ったことはないが,Lookのターンテーブル式じゃないとダメという人も一定数いると思うので,選択の幅が増えたことはとても良いことだと思う.

2017-18シーズンのビンディングの重さを調べてみた.Salomonのみブレーキ幅が不明だが,ブレーキ幅の違いによる重量差は,高々10〜20g程度である.(Lord S.P.の110mmブレーキのカタログ重量は1200gであり,90mmブレーキとの差は10gであることがその根拠)

Salomon STH2 WTR 16  (1,220g)
Salomon STH2 WTR 13  (1,145g)
Look SPX 12 Dual WTR B90 (1,110g)
Look Pivot 14 DUAL WTR B95 (1,145g)
Marker Lord S.P. 90mm (1,190g)
Marker Griffon16 ID 90mm (995g)
Marker Griffon13 ID 90mm (945g)

 

2,Griffon13 ID + Vulcanの重量

おそらく構造上の違いで,軽さという面ではMarkerが圧倒的だった.(Lord S.P.)→(Griffon 13 ID)の変更で,片足245gの計量化になる.これは載せ替えるしかない!!!ということで,下の写真のようなセッティングになった.

使用するブーツは,使いはじめて3シーズン目となるDynafit vulcanである.vulcanについては,これまでもあまり言及してこなかったのだが,本当に素晴らしいブーツである.ここ2シーズン,バックカントリーも,パウダーも,パークでもこのブーツを使っているが,全てにおいてバランスがいい唯一無二のギアであると思う.DynafitからはKhionという新構造のFree Turingブーツもリリースされ,Vulcanが廃止になるのではないかという心配があったようだが,2016-17シーズン以降もなくさない方針のようである().ぜひとも,そうしてもらいたい.

結果として,Marker Griffon13 ID (945g) + Dynafit Vulcan (1,682g) となり,トータルでかなり軽量な組み合わせとなった.

 

3,パーク板の重量

こうなってくると,板の重さも気になってくる.ARMADA AR7 181cm の重さは,2040gと少々重めである(EVOのデータベースより).他のパーク板で,軽いだろうと思ってFactionのCT1.0の重さを調べてみると1940g @ 176cmと意外にもAR7と同じくらい重かった.その他,調べた中ではLineのTom Wallisch Pro が1802 g/ski (178 cm)で比較的軽かった.

ARMADA AR7 – 2040g @ 181cm
ARMADA AR7 – 1919 @ 176cm
Faction CT1.0 – 1940g @ 176cm
K2 Sight – 1914g @ 179cm
Atomic Punx 1865g @ 182cm
Salomon NFX 1840g@176cm
Line Tom Wallisch Pro – 1802g @ 178cm

パーク板が(BC用の板と比較して)重めになるのは,2.5mの厚いエッジ等,耐久性を重視した作りになっているから,であると思われる.軽さよりもトップからテールにかけてのフレックス,およびバランスを重視しているというのも理由のかもしれない.

軟らかい板は個人的に好みではないし,壊れやすい板は嫌なので,これ以上の計量化は難しいだろう.短い板を使うという方法もあるが,ワンサイズ短いものを選んでも高々100g程度しか違わない.180cmオーバーは,ちょっとしたこだわりでもあるので,板の重さはあまり考えないことにする.(昔はみんな2mの板履いてたんだぜ...云々)

参考1:http://www.evo.com/guides/alpine-and-backcountry-ski-weights
参考2;http://www.tetongravity.com/forums/showthread.php/231045-Fri-Flyt-SFI-overview

補足:板の全体重量の重い軽いだけで,良し悪しを判断できないということも注意したい.AR7は確かに重めなのだが,足元のキャンバー部分がサンドイッチ構造,テールとトップがキャップ構造になっていて,ウェイトが中心に集められている.安定性が高く,スィングウェイトが軽い構造であると言える.

 

 4,Griffon 13 IDの調整(ヒール側)

本題のGriffon IDである.TRUNKBASEにて,ブーツに適合するかどうか事前に試してもらって,その上で金具の取り付けをやってもらった.ToeピースにあるSOLE IDの紋章が,今シーズンのGriffon IDである目印となる.

Vulcanは,厳密にはISO 9523規格のブーツではないので,この種のセッティングはあくまで,自己の責任において行う部分である.踵の所にBeast用の金具もあるのだが,それなりに適合するようである.ただし,履く時(履こうとしてい位置決めをする時)のヒールの収まりが若干悪く,踵の位置がずれないように,注意する必要がありそうだ.

下の写真は,前圧が正しくかかっている状態を示している.調整ネジの頭が,飛び出たり引っ込んだりせずに,フラットになるようになるのが正しい調整位置になる.(これ重要)

 

5,Griffon 13 IDの調整(Toe側)

SOLE IDのロゴの下に調整ネジがあり,時計回りでToeの下のプレートが下がり,逆に回すとプレートが上がる構造になっている.挟んだ紙が,「少し抵抗があるけど引き抜くことができる程度」にToeの下のプレートの高さを調整する.問題なく調整できた.

 

6,実験「TLT6は適合するのか?」

以前からやりたいと思っていた.「TLT6でパークライディング」という野望が実現するだろうか.TLT6は1210g (CRインナー)という驚異的な軽さなので,ビンディングの軽量化と合わて,245g+380g=625g(両足でなんと1.25kg)の計量化なのである.実際のところはVulcanがあまりにも素晴らしいブーツなので,TLT6を使う機会があまり無く,ごり押しで無理矢理にでもTLT6を使う場面を作りたいという事情もある.

重要なのでもう一度書いておくが,TLT6は全くもってISO 9523規格のブーツではない(vulcanよりもさらに形状が特異である)ため,この種のセッティングは自己責任である.幸いにも,踵の部分にはBeast用の蹄鉄が打たれ,十分な広さのコバの広さが確保されているため,ヒール側のホールドは問題なさそうだ.一方で,TLT6のToeの形状は,通常のATブーツとは少し異なっていて,コバのスペースが狭く,無造作にビンディングに合わせると,Toeの位置がずれる可能性がある.Toeの収まりが悪いので,vulcanの時よりも,さらに慎重にビンディングにブーツを入れてやる必要がありそうだ.手で合わせて押し込んだ時の感想なので,実使用でどうなるか,雪の上でやってみたいと思う.とにかく,何とか正常にホールドする状態にはなるようだ.

しかし,Toe下の調整をやってみると,前述の〝挟んだ紙が,少し抵抗があるけど引き抜くことができる程度” の調整ができないことが分かった,一番下げた状態でも,紙が噛んでしまって紙を引き抜くことができない.

Toeのコバの形状というよりはSoleの厚さの問題のようである.vulcanが多少使い古されている一方で,TLT6は,ほぼ新品状態なため,この違いが生まれているだけかもしれない.TLT6も,もう少し使い込めば,つま先側のSoleが削れて,いい感じに調整できるようになるのではないかと思う.アスファルトを歩いたり,場合によっては,当たっている部分(Toeの金具の直下から1センチ後ろあたり)を削ってもいいかもしれない.紙を挟んでいる下のプレートはスライドするし,力を加えるとブーツが横にずれて正常に開放することも確認済みなので,そのままでも問題はなさそうだ....今のところ,そういう結論にしておく.

 

7,実際に使用してみて

実際に使ってみてからこのチャプターを書きます.

Griffon 13 ID + vulcan : 問題なさそうな気がする

Griffon 13 ID + TLT6 :  問題があるかもしれないけど,使うことはできそうな気がする.

 

8,まとめ

推奨されたセッティングではないが,Marker Griffon 13 ID + Dynafit Vulcan または,Dynafit TLT6 の組み合わせが使用できる状態になった.Lord S.P.の時よりも,片足245g軽くなり,TLT6を使えば,片足625gの軽量化である.

開放値の正確さは保証されたものではないが,解放の機能という面では,特に問題なさそうだ.個人的には「問題なく使える」と判断した.ビンディングにブーツを入れる時に,ズレないように若干の慎重さが求められる可能性があり,この辺は,実際に使ってみてから,改めてこの部分に追記することにする.

 

おわり

RenegadeとGenius

今年の東北は,本当に雪が少ない.特に太平洋側では雪がない.1月12日に仙台で今シーズン初積雪が観測された.観測史上最も遅い積雪だったようだ.近場のスプリングバレーも普通なら12月後半から滑れるクリッパーチャレンジが未だに閉鎖されたままだ.

毎年のこと,1月の第2週の連休は,厳しい斜面を攻めるために,先輩のyou先生が東北にやってくる.私の役目は,東北の中でも厳しい斜面を,彼に案内して「人生の厳しさ」を味わってもらうことなのである...とは言っても,10年前に横倉をゴロンゴロンしていた頃よりは,you先生も私もスキーの技術が多少は向上し,最近では単なるレジャースキーに目的が変貌してきている.ここ数年は横倉の壁が閉鎖されているため,蔵王には行かず,もう少し北のエリアで雪を楽しんでいる.

そんな中,今年も深い雪を求めて,下倉スキー場へ行ってきた.高速道路を北上し,松尾八幡平インターで高速を降りると,道路は乾いていて,アスファルトが完全に露出していた.さらに,例年ならあるはずの除雪された雪の塊も,影も形も無い.本当に雪が降っていないのだ.八幡平リゾートのエリアまで車を走らせると,その周辺には雪があり,路面も雪で覆われていた.下倉スキー場は今週に入ってからの雪で,やっとダイヤモンドコース上部も開放されて,全面滑走可能な状態になっていた.

タイトルのGeniusとRenegadeとは,それぞれ,Vectorglideのファットスキー「Genius」と,4FRNTのビッグマウンテンスキー「Renegade」である.両方とも,山のあらゆるコンディションを滑りつくすために作られたスキーであると言えるのではないだろうか.作り手の(滑り手の)ポリシーが深く刻み込まれたスキーであると言って間違いないだろう.ここ何年か,Geniusに乗っていた自分が,今回のレジャースキートリップ@下倉スキー場で,友人のSAZABI氏が所有するRenegade(2014-2015モデル186cm)を1日貸してもらった.その感想が,今回書く内容である.

1,Geniusについて

2012年に公開された「WHITE FILM vol.2」の中で,秋庭さんが語った「スピードとターンで自然の中にある地形を,美しく力強いターンで,トップからボトムまで,流れを途切れないように滑る」という言葉がGeniusの源であると思う.ベクターのスキーについて個人的にコメントするならば 「様々な雪の条件において,スピードを出した時にコントロール性がよいスキーである」 と評価できると思う.ベクターにはファットスキーが3本あって,エッジに乗った切り込むような滑りを得意とする「MASTIFF」,ソールを使ったスライド主体の滑りを得意とする「BUTTER KNIFE」,そして,その2つを融合したのが「GENIUS」という板であると,個人的にはそのように理解している.(というより,今回Renegadeに乗ってみて,そう理解した)

2,Renegadeについて

一方のRanagadeは,Big MountainスキーヤーEric Hjorleifsonが開発したスキーである.その形状は,フラットキャンバーで,トップとテール幅が太くなく,薄めのトップロッカーとテールロッカーという特徴を持ち,他のスキーとは一線を隔す.フレックスとトーションも硬めにチューニングされているのも特徴であると思う.

友人のSAZABI氏の情報によると,今のRenagadeは初期のRenegadeから手が加えられて,かなり乗りやすくなっているらしいということだった.Renegadeに似た特徴的な(攻撃的な?)シェイプを持っていた同じく4FRNTのEHPは,友人のM16氏が1シーズン使っていたが,「湿った重い雪の時にトップが刺さる」ということで今はRenegadeを履いている.その後,EHPはカタログ落ちしている.これらの経緯から,Ranagadeは,何シーズンかかけて改良され,残り,今の状態に仕上げられてきていることがわかる.

3,直線的にスライドする攻撃的なスキー「4FRNT Renegade」

今回,初めてこのスキーに乗ってみて,かなりの衝撃を受けた.

「このスキー斜めに落ちて行きやがる!!」

その感想は感覚的なものなので,伝わりづらいかもしれないが,できるだけ文字で表現してみたいと思う.分かりやすいようにかなり大げさに強調して書いているため,参考程度に考えてもらえればと期待する.

特徴その1 「エッジが嚙まず,高速でスライドする」
リフトを降りて整地を流すと,早速,違和感がある...スキーの前の方が浮いているのである.前のほうにプレッシャーをかけても,スキーの先の方でコントロールする感じは全く無い.大げさに言うと,感覚的にはブーツの先端から10cm先の部分で雪面とのコンタクトが終了し,その先コントロールに全く寄与せず,浮いているような感覚である.低速でターンを切ろうとすると,エッジが嚙むことなくスキーの向きが変わりテールがスライドして流れるのである.かなり強めに踏み込んで体重をかけて傾けることで,やっと普通のスキーのようにターンが始まる感覚である.雪が深いところでスライドさせても引っ掛かりがなく,エッジが丸くなってるんじゃないかという感覚だった.それに高速でスキーをスライドさせても,思っているよりもぜんぜん減速しないのである.

特徴その2 「高速で安定,テール側に乗るスキー」
トップが浮いているといっても,不安定なわけではない.フラットキャンバーであるため,ブーツの少し先からからテールにかけて,スキーがしっかり雪面を捉えている.リバースキャンバーのパウダー板に見られるようなキョロキョロと進行方向が定まらない挙動はなく安定していて,直進性がよい.トラックだらけのボコボコした場所にハイスピードで突入してもかなり安定する.大げさに言うと,スキーのトップが雪を捕らえないので,ブーツの少し先で雪面を捉えて踏み潰す感覚である.そして,そのあとに付いてくるテールを使ってスキーを操作するようなイメージである.テールはひっかかることなく,素直についてきてくれる.そして,テールをスライドさせてスピードをコントロールできる.

 

特徴その3「跳ね飛ばされてからが勝負」
通常,スキーのトップ側の「スキーのソール(エッジ)が雪面とコンタクトするポイント」を意識して,そこにプレッシャーをかけたり,抜いたりしてスキーをコントロールするイメージであると思う.しかし,Renegadeの場合,このコンタクトするポイントが,かなりブーツに近いと感じる.また,前述のようにテール側で操作できるというスキーの特徴から,突然のギャップで跳ね飛ばされ体が遅れても,スキーの操作が全く破綻しないのである.極端に強調するならば,バランスを崩して後傾でテールに乗ったままでも,ある程度安定するし,ターンや減速などの操作が可能で,そこから体制を前に戻せるのである.

特徴その4「疲れてくると恐怖しかない」
安定性は高いのだが,エッジが嚙まない傾向があるため,減速するためにはかなり踏み込む必要がある.急斜面では,とにかくスピードが出やすいのである.疲れてくると暴走気味になってしまい,身の危険を感じた.呪われたスキーに乗せられているのではないかというと大げさだが,このままいったら怪我しそう,という怖さはあった.

4,総評

Renegadeはかなり特徴的なスキー板である.絶対に万人向けではないが,好きな人はものすごくハマる.(いい意味で?)マニア向けの逸品であるといえるだろう.HOJIのライディングスタイルに合わせて開発されたこの攻撃的なスキーで目指すべきは,まさに,あの滑りであることは明白である.カービングのキレキレのターンが正義とされるアルペン主体の世の中で,この板を履く秘密組織のメンバーが突如として現れ,急斜面を攻撃的に高速スライドターンする.そんな絵が思い浮かぶ強烈なアイテム...だと思う.

5,新しい発見

Renegadeに乗ると,スライドして落ちるので,これまで行けていた方向に行かないのである.仕方ないので,その方向の下の方を狙って滑って行くわけである.引っ掛かりが無いので当然スピードも出る.今までは,あまり考えなかったラインを通ることになった.そして,その感覚はとても新鮮でもあった.

「こんなにスライドしてもいいのかっ!!」

というのが,最初の正直な感想だった.最初は,「いくらなんでもズレすぎだろっ!!」と思ったが,どうせ踏んでもエッジが嚙まないし,諦めて,かなり下の方向にラインを取って滑るしかなかった.高速でも安定するので,怖くないということもあり,かなりのスピードを出すこともできた.

そして翌日,板をGeniusに戻しても,この感覚は,新しい発見として自分の中に残った.Geniusを意識的にズラして,下の方にラインを取り滑ることも,可能であることに気が付いたのだ.高速での安定性はGeniusもRenegadeには負けてはいないと感じる.それから,エッジが雪を捉える感覚も,より鮮明にわかった.

高校時代のの恩師が,「知っている」と「分かるのは」違うものだと言っていたのを思い出した.世の中,体験するしてみないと分からないことというのは,意外と多いのかもしれない.

6,おまけ

Renegadeを借りている間に,SAZABI氏には,私所有のVectorglide Cordova Normal Flex (190cm)に乗ってもらった.フルキャンバーで190cmと長く,しかもセンター幅85mmの,(今となっては)細めの板で,雪のかなり多い斜面を滑るのは大変なんじゃないかと思っていた.SAZABI氏も,最初はあまり気は進まない様子ではあったが,とりあえず乗ってみることに決めたのだったが,いざ乗ってみると,ものすごいスピードで荒れたバーンをかっ飛ばし始めたSAZABI氏.「CORDOVAは不整地の操作性や走破性は今一だろうと思ったら,下倉の壁の中をそれなりの速度でロッカースキーでは感じない軽快なキレを感じながら降れたのが驚きでした」というコメントだった.はっきり言って,今の自分はこの荒れたバーンで,Cordovaをそこまで乗りこなせる自信はない.今シーズンまだCordovaに乗ってないし...Genius,Cordova,Renegade...板の持つポテンシャルは,自分の実力よりも,まだまだ上だということで,今後も精進したいと思う.
 
2015年1月11日の下倉ダイヤモンドコースの様子
(本文とはあまり関係ありません)

おわり

雪山出没2016

2015-16シーズンの経過報告 (随時更新)

XX月XX日 場所(滞在時間)/コメント (使用した板)

2015年

11月29日 姥ヶ岳BC(5h)/TLT6を初投入.この時期に使う板は100mm超えのロッカーが最適(Yeti)
12月13日 すみかわ(3h)/パーク板を初投入.雪が少なくてブッシュ&石ころ地獄,スイッチ縛り(AR7)
12月19日 すみかわ(4h)/雪がさらに少ない.ブッシュだらけなのでパーク板.スイッチ縛り(AR7)
12月23日 JxJ(4h)/雪を求めて山形へ移動したが、ブッシュだらけ.スイッチ縛り(AR7)
12月27日 JxJ(5h)/雪が少ない,スイッチ縛り.スイッチが少し滑れるようになってきた(AR7)
12月30日 夏油(6h)/夏油は雪が多い.スキーブーム再来かという混雑.SAZABI氏と6時間がっつり修行.ストックの突き方を矯正(Genius)

2016年
1月1日 SV(2h)/やっとオープン.シーパス買ったのにやっと1回目.ぎりぎり営業している感じの雪の量(AR7)
1月4日 SV(4h)/雪不足で実質コースが1本だけ.混雑してスイッチ練習藻できず.BOXで遊ぶがハイク禁止.厳しい(AR7)
1月9日 下倉(6h)/昨年より雪が少ない.全コース開いて軽い雪を楽しむことはできた(Genius)
1月10日 下倉(4h)/SAZABI氏のRenegadeを借りて半日滑ってみた,エッジが噛まず横にスライドする変な板,テール側の安定感がすさまじい(Renegade)
1月11日 下倉(4h)/レネゲのスライドターンにヒントを得て,意識的に操作すればGeniusでも似たような動作ができることが分かってきた.(Genius)
1月15日 下倉(5h)/今期初のコルドバ投入.軽い雪で滑りを確認.太板と違うため,感覚の修正が必要(Cordova)
1月16日 下倉(6h)/今期初のコブ練.下倉の壁を慎重にゆっくり降りる.(Cordova)
1月16日 安比ナイター(5h)/温泉に入った後,19時〜24時まで整地での基礎練.左右のターンが均等になるように滑る.(Cordova)
1月17日 下倉(2h)/コブ練習.コブは荒地大回りとは違うスキルが必要.これはこれで練習しないと上手くならない(Cordova)
※ここでCordovaが金具Beast16故障のため入院
1月25日 SV(6h)/今期初のキッカー.まともに飛べず.一人で居残り練習(AR7)
1月28日 SVナイター(2h)/コブを2本,あとはキッカーを練習(AR7)
1月30日 SV(5h)/ヘッドスライディングで胸部を打つ.これ治りにくいんだよな(AR7)
1月31日 SV(4h)/ミュートグラブ取れない.鳥居レールにチャレンジしたが,まくられて落下.(AR7)
2月3日 SVナイター(3h)/スイッチ練習.右側から見ることに決めて姿勢と乗る位置を確認.まだまだ練習が必要(AR7)
2月7日 SV(4h)/ビッグキッカー.ミュートとニアミュートをやってみたが,あと少しのところで掴めず(AR7)
2月9日 SVナイター(3h)/天気が悪いのでストレートジャンプ.雪が硬くて足の裏にダメージを負う(AR7)
2月12日 SVナイター(1h)/足裏が心配なのでハイクエリアでジブ練習.気温が2度と高い(AR7)
2月13日 SV(4h)/気温が10℃近くまで上がる.雪が緩んだので飛んでみたが,足を取られて転びまくる(AR7)
2月17日 SVナイター(0h)/ウェアを忘れて滑らずに帰った.
2月20日 えぼし(1h)/2時間睡眠からのえぼし.メンバーが怪我をして病院へ.久しぶりのコルドバに慣れる前に終了(Cordova)
2月26日 SV(4h)/2週間空いてのキッカーなので安全に飛ぶ.ランディング硬い.最近,膝がポキポキ鳴る(AR7)
2月27日 SV(4h)/180→sw180を試してみる.swでミドルに侵入できるようになったが,スピードが出ると不安定(AR7)
3月3日 SV(4h)/ハイクでジブ練習.ダブルダウンのナローBOXの恐怖を克服.載せ替えはできない(AR7)
3月5日 SV(3h)/新アイテム キャノンレールにチャレンジするが,案の定 刈られる(AR7)
3月12日 SV(2h)/インフルで会社を3日休んでからのSV.かとぅー氏負傷で救急車で搬送(AR7)
3月13日 JxJ(5h)/来週の大会のために下見.ジャングルのキッカーは,バレーのよりもスピードが必要でビビる.スイッチも無理(AR7)
3月18日 SVナイター(2h)/キッカーのみ集中して練習.リフト整備のため21時で終了(AR7)
3月20日 JxJ(7h)/大会出場したけどビギナークラスで予選敗退.着れなかったのが悔しい.(AR7)
3月21日 SVナイター(3h)/ラストのナイター.雪が少ない中2連キッカーとナローダウンBOX,ダウンレールがよく整備されている.今期もお世話になりました(AR7)
3月26日 SV(3h)/石打丸山コラボパークがバレーに出現.面白いレイアウト.午前中だけ撮影隊として参加.(AR7)
3月27日 夏油(5h)/神山先生に滑りを見てもらってアドバイスをもらった.右外足のターン改善と,手の位置.ストックを付いた後の動作が課題(Cordova)
4月3日 すみかわ(5h)/3連キッカーで涼みながら,ハイクアップでワイドボックス練習(AR7)
4月09日 夏油(5h)/神山先生と土井先生とコブ攻略,大回りの姿勢も教えてもらう(Cordova)
4月16日 夏油(5h)/4Sメンバーで夏油の春パークを流す.スイッチやってみたけどうまくキッカーに進入できない(AR7)
5月2日 月山BC(6h)/リフト1回券で姥ヶ岳に登り,裏から回って南西面登り返しというリハビリ(Cordova)
5月14日 笙ヶ岳BC(7h)/サザビー氏の案内で笙ヶ岳1峰と2峰を滑る.鳥海山を拝みながらのハイク.疲れすぎて次の日撃沈(Cordova)
5月20日 月山(4h)/平日はリフト混みすぎなので平日の月山.神やんとリフト回して午後からラストまで滑り込む.そしてシーズンアウト.今年もお疲れさまでした(Cordova)

 

XX月XX日 場所(滞在時間)/コメント (使用した板)
予定
水曜日19時~21時 スプリングバレーナイター
5月3日~5日? 天元台合宿
まとめ

 板  回数
Cordova ★★★★★★★★★★
Genius ★★★
Yeti
Response
AR7 ★★★★★★★★★★
★★★★★★★★★★
★★★★★★★

 

 場所  回数
BC ★★★
下倉 ★★★★★★
SVナイター ★★★★★★
SV ★★★★★★★★★★
★★★
JxJ ★★★★
その他 ★★★★★★★★★★

 

 遊び方  回数
BC ★★★
深雪 ★★★★★
パーク ★★★★★★★★★★
★★★★★★★★★★
コブ ★★★★★★
その他 ★★★★★★★☆

 

今年使う板

  • Vectorglide Genius + Dynafit Radical ST :深雪用ファット
  • Vectorglide Cordova + Dynafit Beast16 : メイン機
  • Ski Logic Yeti + Dynafit Radical Speed : 超軽量ツアー装備1
  • Movement Response + Dynafit Radical Speed : 超軽量ツアー装備2
  • 【NEW!】ARMADA AR7 + Marker LORD S.P : パーク(ジブ)用
  • (【NEW!】Vectorglide – MAKE FUTURE :奥様用)

板を選ぶ基準(上から適用)

  • 【NEW!】パークに入る → AR7
  • 雪が多い or パウダー or ラッセル(12月~3月) → Genius
  • 雪が積もっている登りで機動力を優先(主に11月~3月) → Yeti
  • 雪が少く,機動力優先 (主に4月~6月)→ Response
  • 上記以外 → Cordova

 

略称:
SV=スプリングバレー 泉高原スキー場
えぼし=みやぎ蔵王えぼしスキー場
すみかわ=すみかわスノーパーク
JxJ=黒伏高原スノーパークジャングルジャングル
鬼首=オニコウベスキー場
下倉=下倉スキー場
安比=安比高原スキー場
夏油=夏油高原スキー場
BC=バックカントリースキー

 

以上

姥ヶ岳 2015 シーズンイン と TLT6

冗長になってしまったので先に結論

Dynafitの軽量ブーツTLT6 Performance CR(実際にはCLのインナーとストラップをvulcanのものに交換)は,同じくDynafitのフリーライディングブーツVulcanと比較すると,柔らかいのだが,Performanceで,かつCRであることにより,Vulcanの使用感に近くなり,個人的にはかなり気に入っている.
柔らかさと引き換えにvulcanより片足380gほど軽いTLT6でパークライディングという野望があるが,今のことろ,条件を満足する金具(ビンディング)が無い.ATソール用のMarker Squireがあればすばらしいと思う.一方で,恐れずにTLT ビンディングで飛べばいいという考えもある.

Dynafit TLT6の信頼できるレビューはこちら(wildsnow.com)
Dynafit Radicalの調整方法はこちら(wildsnow.com)
Dynafit Beastの調整方法はこちら(stockholmviews.com)

以下本編


今年もスキーのシーズンが始まった.
シーズンインは恒例の姥ヶ岳に行くことになっている.

2015年11月29日
メンバーはSAZABI,M16,j7の3人
今年は雪が降るのが遅く,一週間遅れで,やっと滑れる雪の状態になったのだが,雪は20cm~30cm程度,十分に積もっていて,姥ヶ岳リフトトップから,リフト下,いつもの電柱下を通って志津温泉まで滑ることができた.

記録は適当に最後のほうに付けておく事にして,
今回は今年から使いはじめたTLT6のことについて,少し感想を述べてみたいと思う.

昨年TLT6 Performance(限定モデル)をSAZABI氏が入手して,「使ってみたけど,やっぱり気にらない!」となり,私の手元に回ってきたのだった.超ラッキー!昨年まで使っていたTLT5 Mountainとの置き換えで,TLT6 Performanceを使いはじめた.当然のことながらTLT5は即刻手放した.

尚,通常モデル(黄色)と限定モデルの違いは色だけなので,使用感は同じと考えてよい.

1,TLT6はTLT5より幅が広いらしい

自分はTLT5をシェル出しして使っていた.TLT5や6を試着してみた人なら分かる思うが
TLTシリーズは,シェルがかなりタイトでなのである.まさにmade in Itary仕様(※本当にイタリア製です)で,横幅がかなり狭いのである.TLT5の親指の付け根と小指の付け根の部分をシェル出しして,何とか使える状態にして使い始めたのを覚えている.それでも土踏まずの辺りは少し狭い感じだった.

新しく手に入れたTLT6も,SAZABI氏がほぼ限界までシェル出し済みのものであった.そのため,自分が履くと,狭いと感じることはなかった.確かな情報ではないが,TLT6の方が少し幅が広いらしいという話もある.ただし,すごく広いというわけでは無さそうだ.

手元に昔(RAICHEL時代)のFTブーツがあるのだが,ちょうど,TLTはそれに似た履き心地(狭さ)である.昔からFTを履いている人であれば,ジャストフィットで履けるのではないだろうか.

2,MountainからPerformanceへ

標準的なTLT6はかなり柔らかいブーツである.「柔らかすぎて使えん!(怒)」 ということで,SAZABI氏が手放し,自分のところに来たわけである.個人的には,使いようによっては使えそうだ,と思っている.その使いどころというか,使うときのコツみたいなものを,試行錯誤しているところなのである.

TLT5と6にはMountainと,Performanceという2種類のラインナップがあり,その中で,CRとCLの2種類 合計4種類がある.この辺についてはちょうど1年前の記事(姥ヶ岳 2014.11 ブーツ編)で触れている.滑りが第一目的であるならば,PerformanceにCRの組み合わせが,唯一の正解であると言える.もっと言えば,vulcanが唯一の正解なのだが,今回はTLT6を使う前提で書くことにする.TLT6 Performance CRの重量1210 vulcanの重量1590g その差380gをどう捉えるか...

今回,5から6になったのはどうでもいいことだったが(もちろん細部は,より向上しているのだが),Mountain からPerformanceへのアップグレードが特筆すべき部分である.剛性がかなり上がっていることを実感できる.TLTはもともと軟らかいブーツなので,硬い方のPerformanceを選ばない理由など無いのだ.インナーは悩むところかもしれないが,レースや登山でないならば,CRを選択する方がいい.CLインナーにしてしまうと,スキーブーツとして許容できる使用感を逸脱してしまうが,CRならば許容範囲であると感じる.(個人の感想として)

3,BOOSTERストラップをやめる

片方にVulcan,片方にTLT6を履いて,グイグイ踏み込む動作をしてみると,やはりTLT6は柔らかい,グググと脛を押し付けると,かなりの角度まで曲がってしまう.この時,譲ってもらったTLT6には,BOOSTERストラップが付いていた.BOOSTERストラップは伸縮性があるため,ブーツをより柔らかく(粘る感じに)する効果があると思われる.そこで,BOOSTERを外して,Vulcanの純正ストラップと交換してみた.ストラップが伸びなくなったおかげでブーツ全体の剛性は少し上がった気がする.一方で,Vulcanの方は,BOOSTERを着けたことで少しマイルドなフレックスになった(ような気がする). 滑ってみないとよく分からないので,今シーズンはこのセッティングでいってみようと思う.ダメだったら元に戻そうと思う.

4,バックルをしっかり閉めろ!

ここで,一つ気をつけておきたいことがある.それは,登りが終わり,滑り始める時に,ブーツのバックルをしっかり閉めるべきだということだ.それは当たり前のことなのだが,今回TLT6を初めての使用したということもあり,バックルの閉め具合が甘くなってしまい,結果として滑る時に足元がぐらついた.TLT6は2つのバックルとストラップだけで固定する構造であるため,特に,一番下のバックルがかなり重要なのだ.それに,もともと軟らかいブーツであるからこそ,かなりタイトに閉めることで最大のパフォーマンスを引き出されるという,TLT6独特の特性があるように思われる.

どの位置でバックルを閉めればよいかを,少なくとも山の上で試すべきではなかった.そうなってしまったことこそ,普段使いしていないことの最大の弱みの一つであると思っている.

5,前傾角度 15° or 18° ?

Vulcanに関しては,自分もSAZABI氏も(おそらくM16氏も) より前傾になる18°のセッティングで使っている.デフォルトは15°だったのだが,前に使っていた別のブーツ(BD Factor)と比べて,なんか立ち気味になってる気がしたので,18°に変えたのだった.SAZABI氏も同意見で,後から18°に変えている.

しかし,本当のところ,どっちがいいのか,よく分かっていない.(自分の)滑りの加重に対してブーツが硬めなので,設計よりも少し前傾で,ちょうどよく感じるのかもしれない.もっと脛に加重を加えてレーサーのように激しく滑る人なら,浅い方の15°がいいのだろうか? この辺はもう少しいろいろ試してみたいのだが,自分は18°で困ってないので,今のところ変えることはなさそうだ.

一方で,TLT6は同じ強さでタンを押した時,vulcanと同じ18°設定だと,より深い角度まで曲がってしまうことが分かった.左右にTLT6とvulcanを履いてみた結果,TLT6を15°にすると,vulcanの18°と同じような角度になるということがわかった.

6,TLT6は特殊なソール形状

TLT6はソール長が短く,コバの部分の形状が他のATブーツと違う.少し特殊な形になっているのである.vulcanとTLT6のソール形状同じなら,どんなによかったことだろうと思う.その日の気合の入り具合によってこの2つを選ぶことができたら,本当に最高だと思うが,残念ながらそれはできない.ソール形状が違うことにより,3つの問題が起こっている.

Vulcanのソール長が304mm(27.0cmシェル)で,TLT6のソール長が297mm(27cmシェル),ソール長が7mmほど違う.一つ目の問題は,ブーツを変える時に,ビンディングの位置と,CAMPのワンタッチクランポンのサイズを調整する必要があるということた.TLTのビンディングの調整は少々シビアなので,毎回はやりたくないのが本音だ.ワンタッチクランポンもネジを外して付け替える必要があるが,ザックから取り出して,いざ取り付けようという時にサイズが違っていたら最悪だ.前もって調整しておかなければならない.これらに関しては,面倒だけど,我慢して調整するしかなさそうだ. 逆に言えば,調整すればよいので軽微な問題と言えるかもしれない.

そういえばBeastの調整方法って知らなかったと思い調べてみたら,ここに詳しく書いてあった.実際に調整してみると、購入店での初期設定が,上の解説で示されている調整方法の位置とかなりずれていた。前圧のかかるBeastの調整は,思っていたよりもシビアではないのだろう.ちなみにRadical系の調整はここを見ると詳しく書いてある.SpeedやRadicalの調整はミリ単位の精度で必要だが,慣れればスケールを使わなくても適当に合わせられると思う.

もう一つの軽微な問題は,Beastとの相性の問題である.Wildsnowの記事によれば,TLT6は,Beastに適合しないということになっているが,簡易的にテストしたところによると,機能としては問題ないと書かれている.ただし,かかとの部分に傷が付いてしまうということも書かれている.自分はまだ試していないが,TLT6にはBeastのヒール金具を装着済みなので試してみることはできる.

ただし...現在,Beast16が付いているのはCordova 190cm .普段はVulcanで使っていて不満は無いのだが,これをTLT6で乗るか?という問題がある.考えただけで「ううむ,合わなそう」 と思ってしまう.SAZABI氏には「やる意味が全くわからん」と言われた.先ほどのWildesnowの記事にも,ちゃんと書いてある.「相性というものは,チーズとワインのためだけにあるのではない」と.

↓これ,どうなの? 試してみる価値があるかどうか疑問ではある.

最後の一つは,個人的には致命的な問題である.「TLT6(TLT5)はアルペンタイプのビンディングに適合しない」(らしい)のである.実は昨年から MarkerのLORD S.P. というビンディングを使っている.LORD S.P. は通常のアルペンソール(規格で言うとISO 5355)の他に,コバ高のいわゆるATソールのブーツ(規格で言うとISO 9523)にも適合するビンディングである.パーク板+LORD S.P. + vulcanという,かなり特異な組み合わせで使っている.

厳密に言えば,vulcanがISO 9523規格であるという記述は無いし,さらに,自分のブーツにはBeast用のヒールパーツが付いているので,少なくともメーカーが推奨する使用環境ではなさそうだ.しかしこの組み合わせで1シーズン,問題無く滑ることができた.転倒すると開放もするし,誤開放もない.実際の使用上は問題が無いように思われる(個人の感想として).TLT6は,ソール形状が特殊である為に,このような使い方ができない(らしい).

本来であれば「本当にそうなのか」試してみたいところなのだが,それはできていない.LORD S.P. の取り付けを依頼するときに,ソール長310mm(FTの27cmシェルのソール長)に合うように依頼してしまったため,ソール長297mmのTLT6には,調整できない位置になってしまったのだった.(もしかしたら...使えるかもしれない...けどそれを試す為に板に穴を増やしたはくない)

7,パークで遊ぶのにTLT6を使ってみたい

vulcanにLORD S.P. という組み合わせで問題がないと書いたのだが,一つだけ不満がある.それは,LORD S.Pの重量(カタログ値 1 ,190g片側)である.この重量が,かなり重いと感じてしまう.一般的な重量から言うと重いわけではなく普通の重量なのだが...

結局のところ,「TLT6でパークライディング」というのが,今,個人的にやってみたいことなのである.TLT6に適合する重さ800g以下のパークで使えるビンディングがあれば,この問題は解決するのである.思いつくのは...パーク板にBeast16つける??Beast16は重さ935gなので,255gの軽量化になる.試してみたい気もするが,残念ながら15シーズン以降は,ブレーキ幅105mm 以上なので,ブレーキ幅が広すぎる.Beast14やRadical2はどうか...Toeピースが誤開放するんじゃない??と心配してしまう. Radical Speedは絶対壊れるし...King Pinはどうか...未知数...  というわけで今のところ,お金をかけてまで試してみたいと思う解決策は,今のところは無い.

8,最後にまとめ

TLT6 Performance CR(実際にはCLをインナーとストラップをvulcanと交換という改造)は,通常のアルペンブーツと比較すると,柔らかが,Performance+CRであればvulcanの使用感に近くなり,個人的にはかなり気に入っている.柔らかさと引き換えに片足380gほど軽いTLT6でパークライディングという野望があるが,今のことろ,条件を満足する金具は無い.パーク板にBeast16をつけるという選択肢もあるが,旧モデルが手に入る可能性は低く,お金もかかりすぎる.今後に期待するしかない.ATソール用の軽量ビンディング(例えばMarker Squire)があればすばらしいと思う.

一方で,勇気があれば,TLTで飛ぶことができる,そういう人たちがいることも事実であり,個人的には,とても心強いと思っている.

おわり

 

以下,付録の記録と映像

日時:2016年11月29日
場所:姥ヶ岳リフトトップから,リフト下,いつもの電柱下を通って志津温泉まで
道具: Dynafit TLT6Dynaft Radical Speed,板 Skilogic Yeti

EOF

脹脛の肉離れ記録 その2

まさか「その2」の記録をつけることになるとは思っていなかった.前回の記録から,3ヵ月後に記録が役に立つとは...

ウォータージャンプで2度目の肉離れ...前回の反省があった筈なのに,またやってしまった.「再発だ」と一瞬思ったが,ちがう...前回は左足で,今回は右足に受傷した.スピンの方向が,反時計回り(前回)か,時計回り(今回)かの違いで,受傷した足の左右が違った.

前回の反省を踏まえ,怪我の対策がどうだったかまとめると,以下のようになる

△ビンディング解放値:前回12(MAX)→9だと外れやすいので10~11くらいに設定していた
×普段かけない技:前回アンナチュラル3→今回もできない技(コーク7)
×終盤の時間帯:前回と同様で今回も同じ感じ
×筋肉をノーメンテナンス:今回もストレッチとかぜんぜんやってない
(×怪我するなんて思ってない:今回も同じ,完全に忘れてる)

オフトレに使っているブーツはFTなので,他のブーツに比べると少し柔かい.インナーはタンが無く,本来は脛で受け止めるべき衝撃を受け止めることができなかった可能性がある.ブーツが柔らかいとアキレス腱などの怪我が起きやすい傾向があるという噂話もあるらしい.硬いブーツでアキレス腱が切れた事例も知っているので,必ずしもそれが原因ではない.今回,確かにブーツの締め具合は適当に緩くしていて,特に気にしていなかったので,もっとしっかり締めれば,脛で衝撃を受け止めることができて,受傷までは行かなかったかもしれない.

金具の開放値は適切だったと思うが,毎回外れるのが面倒でも,もう少し低くするべきなのかもしれない.それに,できない技をやるのは,避けられないのだが,もっと序盤に練習した方がいいのかとも思う.疎かにしがちな準備運動に,もっと時間をかけるべきだった.

復帰後にやるべき対策
ブーツをしっかり締める.緩まないように締める!(スキーのトップに加わった衝撃を脛で受け止めることができると思われる)
脹脛&アキレス腱のストレッチは必ずやる,絶対!(普段の生活でやる)
解放値は9くらいにする!(外れやすくても我慢する)
疲れてくる終盤で新しい技をかけないようにする.

(ブーツにブースターストラップつてみたらどう?)
(できれば硬めのブーツに替えたい)
(SKINSを着用..ただし前回受傷時はSKINSをはいていたので,効果があるか不明)

というわけで,以下は治療の経緯のメモ

「0日:ドクターTM氏の応急処置でなんとか帰宅」 (2015/9/20)
またやってしまった...今度はアクセル&ブレーキの足なので緊急事態だったが,たまたま来ていて知り合ったドクターTM氏の応急処置で足首をテーピングしてもらい,高速道路を使ってダッシュで帰宅.
今回は,「やまとまち接骨院」に電話をしてみた.運よく当日診てもらえることになり行ってみた.前回,財政的に厳しくて途中で治療を断念した反省を踏まえ,今回は保険を使ってなんとか最後まで治療をする予定だ.長期連休中のため整形外科は休みのところが多いということもあり,以前,紹介してもらったことがある接骨院に行ってみることにした.

中周波の電気刺激を入れて,アイシングしてもらって初日は終了.今回は2回目なので,やるべきことはだいたいわかっている.最初の2日間は「痛い方向に動かさないのとアイシング,暖めない」.今回は松葉杖と氷のうを貸してもらえて,とてもありがたかった.足首が90度まで曲げられず,120度くらいが限界なので,直立が難しかったので,松葉杖が役に立った.氷のうは便利なので,すぐにアマソンでポチッた.今回は保険が使えて費用が安かったので,最後まで通院できそうだ.

「1日~3日:松葉杖練習と休日ドライブ」
休みなので家でごろごろしていたが,「全く出かけないと心がしんどい」ということで,松葉を持ってドライブ&ショッピングに出かけた.運転はもちろん自分ではない.松葉杖は慣れないとすごくしんどい.腕は全く鍛えていないので,腕の力で体重を支えるのはかなりきついし手のひらも痛い.足首はやっぱり120度くらいの角度から先に行かないので松葉杖なしだと,全く移動できない.暇なのでアイシングしてゴロゴロして過ごす

「4日:連休が終わって仕事」
午前中に休みをとって治療,午後からは仕事.連休明けに松葉杖で出勤するとかなり目立つ.なんとか,ゆっくりなら松葉杖無しでも歩けるようになってきた.しかし,半日いすに座っているとそれだけで足がむくんで痛くなる.立ち上がった後,1分くらい,膝裏を伸ばす動作をゆっくり行ってからでないと移動できない.アイシングをしてから就寝.

「5日:連休が終わって仕事」
どうしても出張に行かなければならないので午後から上司に運転させて移動.邪魔になると思って松葉杖は持っていかなかった.無理して長い距離を歩いたため,家に帰ってソファーに倒れこんだ.受傷部が少し熱を持っていて,腫れている.左足と比べると1.2倍くらい太い.脹脛の筋肉の少し下に内出血が見られる.やっと内部の血が表面に見えてきたのだ.アイシングしてから就寝した.

「6日:再び歩けなくなる」
朝起きたら足が腫れていて歩くのが困難な状態になっていた.肉離れに対しては絶対安静が必要であることを痛感した.仕事を休むことはできないので,松葉杖でなんとか移動して,仕事に行く,昨日まで歩けていたのに,今日は全くダメ.無理して歩いたので悪化したのが原因なのだろうか...受傷部がの筋肉が硬くなってきて伸びなくなったの原因の一つだと思う.自分の経験上,筋肉の故障は,一週間後が(筋肉が硬くなって)一番痛い.内出血は,はっきりと現われてきた.脹脛の直下で,面積もかなり広い.前回の記録を見ると6日目で風呂に入ったりストレッチポールを使っていたようなのだが,今回は,まだ歩けない状態.前回よりも怪我の程度としては悪いのかもしれない.思い返してみると,前回は,ふくらはぎを押したりマッサージしてもそれほど痛くなかったのだが,今回はかなり痛い.

「7日:休日なので治療」
足が腫れて歩けない状態だったが,治療をしてもらうと痛みが引いて多少は足を地面に付くことができるようになった.足の腫れは,幹部の腫れというよりは,「むくみ」のようだ.安静にして,動かせるところは動かした方が良いと言うアドバイスももらった.先週が連休だった影響で今週は休みが1日,仕事も休めない状況なので,なんとか回復して明日の仕事に備えなければならない.前回よりも回復が遅いのが気になる.お風呂に入ってすこしだけ温めてみる.

「8日〜9日:松葉杖生活」
痛くない範囲で足首や膝を動かしたりはするが,足をまっすぐ着くと痛いので,松葉杖を使って移動する状況が続く.お風呂に入ってマッサージすると足のむくみが緩和して,だいぶ楽になる.手に平にまめができて痛いのだが,松葉杖での移動には慣れてきた.しかし,松葉杖はかなり目立つので,早く自力で歩けるようになりたい.

「10日~12日:回復傾向」
段々よくなってきたのが実感できるようになってきた.足首は直立した状態で,100〜110度くらいまで曲げても大丈夫になってきた(両足で立っていられるようになってきた).前みたいに悪化させたくないので,松葉杖はまだ使うようにする.12日目になると松葉杖が必要なくなってきた.触った時の痛みもなくなってきた.内出血はなかなか引かず,アキレス腱の上の辺りが,まだ青紫になっている.

「13日:治療3回目」
ここ数日で,だいぶ歩けるようになってきた.3回目の治療では,筋肉を軟らかくするマッサージと,延びなくなった部分のストレッチを行ってもらった.痛いけど我慢する.ストレッチして筋肉が延びるようになると,歩きがスムーズになった.時間を置くと,また延びなくなるのだが,そうなったら,もう一度ストレッチをすると,また歩けるようになる.新しく修復された筋肉が延びるようになるまで,これを繰り返す.反動をつけたり,限界以上に加重を加えてはいけないのだが,逆に言えば,急激な力を加えずにじわじわと伸ばしていけば,ストレッチで肉離れが再発することは無いらしい.

「14日〜16日:足に体重を乗せることができる」
ストレッチが効いたのか,非常にゆっくりならば,足に体重を乗せて歩行できるようになる.松葉杖は不要になったし,車の運転も可能になった.まだまだ筋肉が突っ張った状態だが,動き出す前にしっかり伸ばせば,ある程度は自然に歩ける.前回よりも4日〜5日ほど回復が早いような気がする.前回の受傷箇所は,脹脛の上の奥の方辺りで,今回は下の外側部分(自分の感覚で)なので,その違いなのか,単に損傷の程度が軽かったからなのか.もしかしたら,松葉杖を使って1週間生活したのが効いたのかもしれない.

17日〜21日:速歩き可能
22日〜30日:脹脛は延びにくい
31日:2kmくらい軽くジョギングしてみる
問題なさそうだけど筋肉が衰えているし,脹脛は突っ張る感じ
あまり無理はできなさそう
32日〜35日:毎日ストレッチをしている.前回怪我をした左脚も同時にストレッチ
38日:ちょっとだけトランポリンなどやってみる.大丈夫そう
39日〜 運動はとりあえず問題なさそう.筋肉のストレッチとマッサージを継続
筋トレもしたいけど,あまり時間を確保できない.
44日:トランポリンで膝を捻って負傷
45日〜 膝に違和感があり,安静にする
50日〜 ストレッチを継続しながら運動に復帰

ちなみに違和感が消えるまで3ヶ月くらいかかった.
前回の怪我と合わせてオフトレは4ヶ月ほど休んでしまったが
シーズンインまでにはなんとか復帰できた.

冬は夏にできた範囲で怪我しないようにがんばりたいと思う

おわり

脹脛の肉離れ記録 その1

人生で初めて,肉離れという怪我を負った.スポーツ野球やサッカー,テニス,アメフトなど比較的メジャーなスポーツにおいて多く発生する怪我で,聞いたことがある人は多いと思う.スポーツにまじめに取り組んだことがなく,レジャースキーの延長で今もスキーをやっている自分にとって,今回の怪我は,体のメンテナンスを含めて,怪我の予防を学ぶよいきっかけになった.今後のために,役立てられればと考えて,記録しておくことにする.

1,肉離れとは

肉離れは,筋肉が収縮する方向に働いている瞬間に,筋肉が伸ばされる方向に力が加わることで,筋肉の組織が切れる怪我である.軽度の場合には筋肉の表面だけが裂けるのだが,中度の場合は部分断裂,重度の場合には完全に切れる場合もあるようだ.このように,「筋繊維が切れる」現象なので,瞬間的に痛みが走り,起こった瞬間に肉離れだとわかる.

発生する部位は.太股や脹脛などが最も多く,状況によってはそれ以外の筋肉でも起こり得る.

詳細は専門のところの説明を参考にした方がいいだろう.
参考「http://www.niku-banare.net/
参考「https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%82%89%E9%9B%A2%E3%82%8C

2,怪我の状況と原因
ウォータージャンプで着水する瞬間である.スキーのトップから着水した瞬間に脹脛に痛みが走り,水から上がると,まともに歩けない状態だったので「これはきっと肉離れってやつだな」とわかった.

今回の怪我は,起こりやすい状況下で,起こるべくして起こった怪我であった.

悪条件1:ビンディングの解放値を12(MAX)に設定していた
悪条件2:普段かけない技
悪条件3:これ飛んだら帰ろうという終盤の時間帯
悪条件4:筋肉をノーメンテナンスで使ってる
(悪条件5:怪我するなんて思ってない)

最大の原因はビンディングの解放値であると思われる,しかし,それ以外の点も見逃すことはできない注意すべきでポイントだった.気を付ければ怪我を予防できたのではないかと思う.

3,受傷後の経過と治療
正直に言うと,肉離れという怪我を甘く見てました.放っておけばすぐ直るだろうと思っていたので,病院に行こうなどとは少しも考えなかった.が,やっぱり一度は信頼できる専門の人に見てもらった方がいいと思い直し.受傷の翌日「マッスルケア仙台」というスポーツ専門の整体に行って見てもらった.

「0日:痛くなる前に急いで家に帰る」 (2015/6/14)
不幸にもマニュアル車なので,クラッチ踏み込むと少し痛かったが, 脹脛を引っ張る方向に足首を動かさなければ,ある程度は大丈夫だった.動かなければ痛みは無く,直立(踵に乗る)は問題が無い.踵よりも前の方に体重移動した瞬間に激痛が走るので,歩行は必然的に歩幅30cmで一歩ずつしか進むことができない.こういう時は圧迫して冷やすべきだろう,ということで,保冷材で冷やす(下の写真)

以前,脹脛に外れたスキーが当たって筋挫傷になった時に使っていた脹脛サポーターで保冷材を巻き付けて,凍傷にならないように注意しながら,冷やしまくった.後で得た正しいアイシングの知識によれば,冷えすぎないように,保冷材よりも氷の方がいいらしい.それから,冷やす時間は20分程度として,その後冷やすのをやめて,常温に戻してから,また冷やすのを繰り返すのが基本のようだ.自分のやり方は若干間違っていたようだがなにもしないよりはよかったのではないかと思う.

「1日目:治療」
アイシングが効いたのか,前日よりは悪化はしていないようだった.クラッチを踏むとやっぱり少し痛いので,AT車に乗っている妻と車を交換してもらう.なんとか会社に行った後,午後は休みをとって通院する.もっと大きな怪我なら整形外科にいくべきだが,別にそんなに大した怪我ではないけど一応診てもらうという感じでマッスルケア仙台を訪れた.スポーツへの復帰を前提にしてアドバイスが欲しかったので,スポーツ専門に特化して治療を行っている場所を検索して,最も信頼できそうなところに行くことにしたのだった.「肉離れの程度としては,わりとひどい方です」ということだった.初期段階の治療は,切れた周辺の硬直した筋肉をほぐして,血液の循環が阻害されないようにすることである.注意点は,痛い方向には絶対に動かさないことと,アイシングを継続してやること.移動などの時に足に巻く「バンテージ」を教えてもらって購入した.バンテージは移動するとき以外は(体液の流れを悪くするので)外しておく.

伸縮性のある少し厚手の包帯の様なもので,これを巻きつけることで,筋肉を固定できる.足首まで固定できるところがポイントで,移動の時に使用し,安静時は外しておく.

「2〜4日目:歩行が辛い」
アイシングを継続,歩行は相変わらず辛い,脹脛の表面に内出血がうっすらとできて2日ほどで消えた.おそらく筋肉表面の内出血と思われる.サポーターで固めると歩行が多少楽になる.歩行はつらい.

「5日目:治療2回目」
表面の筋肉がだいぶ硬くなっているらしく,まずはそれを柔かくする.電気を加えながら内部の筋肉をゴシゴシする.損傷を受けた筋肉は骨に近いかなり奥の筋肉のようだ.損傷を受けた場所をかなりゴリゴリやられる感じだったのだが,この時は芯の部分はまだ避けて周辺を中心に治療していたということを次の週に知ることになる.アイシングは終了.これからは温めて血流をよくするように指示される.ストレッチポールや野球のボールを使って,脹脛の筋肉をほぐす方法を教えてもらう.

「6〜8日目:歩行はまだ痛い」
銭湯で足をマッサージしたり,ストレッチポールもどきを買ってみたりした.ストレッチポールは,今後も使えそうだったので,”もどき”じゃなくて,そのうち純正品を買えばよかったのだが,LPNのストレッチポールは1万円くらいするので躊躇してしまい,ホームセンターで売られていた2500円のものをとりあえず買ってみた.ストレッチポールに両足を乗せて,自重で脹脛の筋肉をゴリゴリする.歩行は初期よりはマシだが,まだ一歩ずつ歩くという感じ.時間が経つと脹脛周辺の筋肉が硬直するので定期的に軽くマッサージする必要がある.

「9〜11日目:足がつる感じ」
すごくゆっくりであれば,通常のフォームにかなり近い歩行ができるようになってきたが,脹脛の奥が引っ張られて,足首が曲げ辛い状態.当然,指の方に体重を乗せたりはできない.アキレス腱のあたりがむくんでいたので,手で足首を回したり,マッサージを継続.お風呂に長めに入って温めるようにした.朝起きた直後や,座っていてから立った直後など,膝の曲げ伸ばしや,足首の動きが悪い.急な動作は無理で,ゆっくりやさしく膝裏をストレッチする必要があった.しかし,脹脛の痛みが徐々に消えだいぶ歩きやすくなってくる.アキレス腱の横の部分に内出血が現れた.この内出血は,筋肉が切れて出血したものが,時間をかけて内部の骨か筋を伝って出てきたものである.

「12日目:治療3回目」
踵の部分の内出血はすこし濃くなっていた.損傷を受け出血した筋肉はかなり奥の骨に近い部分の筋肉なのである.治療ではそれをゴリゴリとマッサージする.感覚的には足の骨をゴリゴリされるような感じで,本当に痛くて涙が出た.プロのスポーツ選手も「肉離れをやるくらいなら骨折の方がマシ」と言うらしい.それは,骨折は完治するが,肉離れは「完全に元に戻らないリハビリの必要な怪我であるから」であるからなのだが,それに加え,肉離れの治療は痛いのである.肉離れが修復された後に残る塊を”砕いていく”のが肉離れの治療の本質なのである.ストレッチポールでどのくらいの強さで筋肉をほぐせばいいのか質問してみたのだが,「自重でゴリゴリやる程度では全然強すぎることはない」ということだった...なるほど...
今後は,足首を浮かせて動かしたり,水中での歩行は問題ないが,力をかけるとまた切れる可能性があるので,慎重に行動してくださいということだった.つま先に体重を乗せたりするのはまだダメらしい.

「13〜18日目:2週間経過で歩行困難から歩きづらいに回復」
痛みは日に日になくなっていく.肉離れになっているのを忘れる危ない時期らしい.忘れて急に動こうとして,再発ということが多いらしい.あくまでも慎重に行動することを忘れてはいけない.朝起きた時に,無意識で背伸びして「痛てぇ」となったりする.

「19日目:治療4回目」
引き続き表面の筋肉を軟らかくした後で,内部をゴリゴリとマッサージしてもらう.前回ほどではないが,押すと痛い部分が奥の方にまだあるため,奥の方は痛い.歩き方は自然にできるようになってきた

「20〜25日目:痛みがとれ歩行は正常にできる」
幹部を押したりしても痛くなくなった.踵の関節を90度よりも曲げると筋肉が突っ張る感じがあり,積極的は体重を乗せるのは恐い.アキレス腱を伸ばすような動作をできる範囲でじわじわと行うが,稼働範囲がかなり狭い.速歩きがだんだんできるようになったが,急激な動作はまだ無理.つま先を浮かせた状態で,足首を回したりする運動などで,徐々に筋肉を動かしていく.
やることがないので,体育館のトレーニングルームに行って週1回筋トレをすることにした.

「26日目:治療5回目 ラスト」
治療の過程としては半分くらい,と言われて,不安だったが,ここで一端区切りをつけることにした.治療費が一回8000円/45minと半端な値段ではないので,普通のサラリーマンの財布には厳しく,後は自分の力で直していくことにした.セルフでマッサージと,段階的に負荷を強めていき,最終的にはウォータージャンプに復帰することを目指す.

「27〜30日目:歩行は問題無し,速歩きも可能」
速歩きも問題なく,不安なくできるようになったため,ウォーキングと,ストレッチを中心にリハビリを進める.脹脛に急激な力を加えないように,伸ばす動作を意識して運動する.

「30日目〜 :違和感が少なくなり筋トレ開始」
ジョギングを始めるよりも,先に筋力と柔軟性を取り戻した方がよいという噂を聞いたので,負荷をあまりかけないでカーフレイズとストレッチでリハビリをする.

「45日目〜 :突っ張る感じも消える」
ジャンプしたりダッシュしたりしても違和感がなくなり,突っ張る感じも消えた.ただし,脹脛の筋肉の一部が硬くなり筋が残っている(怪我をしていない右足と比較して).運動とマッサージでできるだけこれをとるようにしなければならないのだが時間がかかりそう.

「60日目〜 :完全ではないけど復帰」
ウォータージャンプに復帰(2015/8/10).再発する感じはないが,開放値は9くらいまで下げて飛ぶようにした.筋は残っているため,マッサージは継続しなければならない.これを取るには時間がかかりそうだが地道に直していくことにする.

まとめ

  • 肉離れ(中程度)は元の運動に復帰するまで2ヶ月かかる
  • 3ヶ月くらいで(自分の感覚としては)完全に元に戻る
  • スキーで肉離れを起こすのは稀で,多い怪我ではないらしい
  • ウォータージャンプでも開放値はほどほどに設定しておくべき
  • 筋肉のメンテナンスに時間を使う必要がある.(30歳を過ぎたら特に)
  • 筋肉をゴリゴリすることで筋肉を柔らかくしておく.ストレッチポールなどを使うとよい(らしい)

つづく・・・